VDT症候群とは?
VDT症候群という言葉をご存知でしょうか?このVDTはそれぞれの頭文字をとった造語になります。
VはVisual(ビジュアル)、DはDisplay(ディズプレイ)で最後のTがTerminal(ターミナル)のそれぞれの頭文字をとってVDTとなっております。
日本でいうとビジュアル・ディスプレイ・ターミナルとなります。
これはいま現在私たちが職場で多くの時間を費やしているPCのディスプレイやスマートフォンまたはタブレットなどのデジタルな表示機器の総称になります。
これらディスプレイがついたパソコンやスマートフォン、ダブレットを使用する作業をVDT作業と言います。
これらVDT作業を長時間やり続けることによっての引き起こされる心身の健康被害や障害をまとめて「VDT症候群」と言われています。
VDT症候群 症例
VDT症候群の症状は多岐にわたります。
身体的な症状で言えば目の疲れ、首の痛み、肩の凝り、腰痛、腱鞘炎など多岐にわたります。
心療的な症状で言えば、不眠や抑うつなどもあったります。
これらのを重く考えた厚生労働省は労働衛生管理の観点から
「VDT作業における労働衛生管理のためのガイドライン」を2002年に作成しています。
厚生労働省ガイドラインを策定する前の1998年から「技術革新と労働に関する実態調査」を行っています。
と言いますのは実態が分からなければ対策もできないからです。
そこで5年ごとにVDT作業に対する労働者の適応状況や職場環境や労働の実態などを調べています。
全国の16000人を対象に行った調査(2009年)によると、
「VDT作業でストレスを感じる」と答えた人の割合は全体の34.6%
「VDT作業で身体的な疲労や症状がある」と答えた人は68.6%
これを症状の内容別にみると、
「目の疲れ・痛み」(90.8%)
「首、肩のこり・痛み」(74.8%)
「腰の疲れ・痛み」(26.9%)
「頭痛」(23.3%)
「背中の疲れ・痛み」(22.9%)
となっております。
原因としては長いこと同じ姿勢で画面を見続けることであると考えられます。
しかしいま現在の社会情勢の中ではより今後もこの傾向は続いていくと思われます。
このことを危惧して対策として次のようなことを気をつけるようにとガイドラインに定められています。
・長時間の連続作業の時は意識的に休憩を設けること
・連続作業と連続作業の間に10~15分の作業休止時間を設けること
・作業時間を1時間を超えないようにすること(連続で)
・なるべく短くできるように考えること
などなどありますが、実際にはどれほど意識できるのか?ということが今の現状です。
私個人においてもそうですが、PCの前に座って同じ姿勢で2、3時間は平気で作業をしてしまっています。
ですが少しでも意識することでVDT症候群は予防できますのでお気をつけください
まとめ
ディスプレイがついたパソコンやスマートフォン、ダブレットを使用する作業をVDT作業と言います。
VDT作業によっての引き起こされる心身の健康被害や障害をまとめて「VDT症候群」といいます