「ウェルビーイング」という言葉の意味をご存知でしょうか?
今現在長時間労働や残業などが見直され、より健康的に労働者が働ける環境を作る動きが各企業でも見られるようになりました。
そんな中で、健康経営とともに近年登場するようになってきた言葉が「ウェルビーイング」です。
何となく分かるけど、よく分からないそと思われている方も多いでしょう。
今日は新しい幸福の概念「ウェルビーイング」を解説していきたいと思います
そもそもウェルビーイングという言葉はWHOで使われて注目を集めました
ウェルビーイングとは
「身体的、精神的、社会的に、良好な状態になること」
1948年には、すでにWHO(世界保健機関)の憲章前文に
「健康とは、病気ではないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが 満たされた状態にあることをいいます」
と記載されています
この憲章前文が「ウェルビーイング」と言葉になります。
では国連はこのウェルビーイングで各国がどのようなランキングになっているのかを示しています。
それが「世界幸福度レポート」です
世界幸福度レポートとは?
2012年から毎年国連からある指標を元に発表される幸福度のレポートです
参考にされる指標は
「人口あたりGDP」「社会的支援」「健康寿命」「人生の選択の自由度」「寛容さ」「腐敗の認識」です
①人口当たりGDP
これは各国が出している1人あたりの国内総生産を表しています。
世界のランキング的の上位はこんな感じです
1位はルクセンブルク 2位はスイス 3位はマカオ 4位はノルウェー 5位はアイルランド 6位はアイスランド 7位はカタール 8位はシンガポール 9位はアメリカ 10位がデンマークです
色々な場所の国がありますが、どこも物価が高いという印象の国ですよね
まあGDPですから物価が高くないと当然上位進出はできないですよね
ちなみに日本の物価はず〜と20年ぐらい平行線ですのでこれから考えたら決して一人あたりのGDPで上位になれないことがわかります。
世界第3位のGDPというのはあくまで総額です
では実際に日本の1人あたりのGDPは何位なのでしょうか?
日本は26位
となっております。物価から考えたら妥当かな?
②社会的支援とは?
次の指標である社会的支援とはどのようなものなのでしょうか?
まあ社会的な生活ができるかとうかなどの基準です
日本の社会的支援といえば、世界的基準で言えばまあまあな感じです
税金の高負担で高水準の福祉という感じではないです
税金がめちゃくちゃ高くないと高水準の福祉というのは難しいというのは多くの人が理解しています
日本は中途半端な社会的な支援が多いです。
問題は多くありますが、どちらを望むのか政治ですから国民の意思が大切になります
高い税金で高水準が理想ですが・・・
高い税金を支払う側から考えると、国から逃げ出してしまいますよね
そのさじ加減が難しいと言われています。
「健康寿命」「人生の選択の自由度」「寛容さ」「腐敗の認識」
その他にも「健康寿命」「人生の選択の自由度」「寛容さ」「腐敗の認識」などいろいろな基準があります。
いろいろありますが、結局「身体的、精神的、社会的に、良好な状態になること」にはどうしたらよいのでしょうか?
ウェルビーイングを達成するには?
これからはウェルビーイングを達成するにはどうしたらよいのか?ということを解説していきたいと思います。
私の意見としてはシンプルに6つのニーズを埋めることだと伝えています
6つのニーズについてはこちらにを覗いていください
ここから先ほど上げていった「人口あたりGDP」「社会的支援」「健康寿命」「人生の選択の自由度」「寛容さ」「腐敗の認識」をニーズに分けて解説していきたいと思います
人口あたりGDPー安定・安心のニーズ
この人口あたりのGDPは高い方がよいと考えられています
このニーズが刺激するのは安定安心のニーズが強いかな?と考えれます
GDPが高い方が政情は安定するでしょうし、社会的なインフラなども整いやすいので、安定した生活が過ごしやすい状態であるということです。
社会的支援ー安定・安心のニーズ
これも先ほど同様に社会的なインフラが整っていれば、子育てや老後の心配が少なくなり、精神的に安定し、より充実した毎日を過ごしやすくなりやすいのではと想像できます
今の日本などは年金がどうなるのか?と不安に駆られている人が多いです。
しかし年金制度がそもそもない国の人にとっては何て羨ましいんだとなるのです。
ニーズが人によって違うのは生きている生活スタイルなど同じ条件でも変わってしまうということです。
健康寿命ー安心安全のニーズor不安定不確実性のニーズ
この健康寿命というのは人によってニーズが真逆に出るのではと思います
一般的に考えれば安心安全のニーズが強く出るのではないかな?と思います
健康な方が不健康や病気がちに比べればとても楽であり、充実しやすいからです。
しかし真逆に出るのはもっとワクワクしたいからやりたいことたくさんあるという方には健康寿命はその前提でしかないので、自分たちは長生きできるやりたいことができるぞやった〜となるのです
人生の選択の自由度ー不安定不確実性のニーズ
この人生選択の自由度は「不安定不確実性のニーズ」です
まあ縛られたくない〜自由を謳歌したい〜というニーズです
なりたい職業に就けない、親の仕事を絶対しないといけない。必ず軍隊に入る必要がある
など自分の力ではどうしようない状態に置かれる割合がどれほどあるのかこれが人生選択の自由度となります。
自分がやりたいことや夢を邪魔されるのはとっても苦しくなると考えると、人生選択の自由度のニーズは不安定不確実性のニーズが妥当かなと思います。
寛容さー愛・繋がりのニーズ
「寛容さ」これってこのニーズは愛・繋がりのニーズが強いです
寛容って人に対しての優しさを持っているかどうかとなります。
子供の頃にイヤイヤ期があったり、異性の間で相手ににわがままいう場合もこの相手の優しさを試している場合が多いのです
自分のわがままを受け入れられた場合に、自分は愛されているんだなと感じるという具合です
まあ大人になってもこの感覚が抜けずに相手にわがままを言いまくる人もいますが・・・
結局愛されたいというニーズが満たされていない人が多いです。これは幼児の場合の記憶で十分に愛されたと感じなかった人が多かったり、強烈なトラウマがあった場合など様々な原因がありますが・・・詳しくはこちらの記事を参考してください
腐敗の認識ー重要感のニーズ
腐敗のニーズは自分の正義が満たされているのか?というふうに考えると分かりやすいかもしれません
私たちは自分の中で良い悪いという基準があり、その基準が外れたことをしているとすごく腹が立ってしまいます。
例えば自分は必ず信号を守っているのに、隣の人がさ〜と信号無視して信号を渡られたりムッとしてしまうという感情です。
もちろんムッとしない人もいるでしょうが例えとしてあげています。
腐敗がはびこるとかなりの方がムッとするということです。
本来ならスムーズに進むはずが、腐敗のせいで進まない。もしくは理不尽に許可が取り消される。意味のわからない一方的な暴力が振るわれるなど
腐敗の度合いも1つの基準になっていたりします。
ウェルビーイングを達成するための基準
「人口あたりGDP」「社会的支援」「健康寿命」「人生の選択の自由度」「寛容さ」「腐敗の認識」を分類すると
安心安全のニーズ「人口あたり「GDP」「社会的支援』「健康寿命」
不安定不確実のニーズ「健康寿命」「人生の選択の自由度」
愛繋がりのニーズ「寛容さ」
重要感のニーズ「腐敗の認識」
とまあ基本的な4つのニーズを見事に表していました。
もちろんこの分類が全てというわけではないと思います。
成長は「GDP」や「社会的な支援」「健康寿命」などが改善されれば感じやすいでしょうし
貢献は「寛容さ」の中にも見えるような気もします
まとめ ウェルビーイングを達成するには?
結局ウェルビーイングを達成するには高水準に4つのニーズを満たす必要性があるのかな?と思いました。
これは別に高水準が必要というわけではなく、個人が高水準でかなっているもしくは満たされていると感じれば良いということです。
自分の感情を足りないから足りているとシフトチェンジできればこのウェルビーイングはより感じやすくなると思います
そんな風な人のお手伝いを今後もしていきたいなとこの記事を書きながら改めて感じました