損失回避の法則とは?人がはまる3つの理由

今日は人がわかっていてもついつい陥ってしまう

損失回避の法則

について解説していきます。

損失回避の法則とは?

そもそも損失回避の法則とはどのようなものなのでしょうか?

簡単に言うと損したくないという思考が知らず知らずに働いてしまう

ということです。

これだけだと何の問題があるのか?

となるのですが・・・

私たちは何か物事を始める際や考える際にこのことを念頭に入れて

おく必要があります。

この「損失回避の法則」を知らないとなかなか行動できないからです。

例えばこんな話がみなさまに来たらどうしますか?

「じゃんけんで勝ったら13,000円払います。でも負けたら10,000円払ってね」

さて皆さんはどうしますか?

勝てば13,000円もらえます。

しかし負けると10,000円支払うことになります。

普通に考えればじゃんけん等に不正は考えづらく

勝てば1.3倍もらえるのだから勝負しても良いような気がします。

しかし・・・

ほとんどの人がじゃんけんをしない

という選択をするのです。

私たちは買って何かを得ようとする心理よりも

負けて何かを失ってしまうという心理の方が強く働くのです。

この自然と損失を回避しようとしてしまうことを

損失回避の法則

というのです。

もっとわかりやすく言えば

得したい!

という思いよりも

損したくない!

という気持ちの方が強く感じる

ということなのです。

ではどうして損をしたくない方を選んでしまうのでしょうか?

損失回避の法則になってしまう3つの理由

損失回避の法則の理由①イメージ力の差

私たちの脳は一瞬でイメージする能力が備わっています。

赤いリンゴ

と聞けば一瞬で赤いリンゴを思い浮かべることができるように

イメージする能力が程度の差あれ持っています。

このイメージする能力はそれが鮮明であればあるほど

強い影響を私たちの言動にもたらします。

ですからスポーツトレーニングなどでもイメトレは

行われています。

このことを頭に入れて考えると

得をする

というのは実はとてもイメージしづらいのです。

正確にはイメージするには2段、3段の処理が必要になります。

得をする→どれくらい?→美味しいものが食べられる

このように感じてしまいます。

しかしこれが損をするとなるととてもイメージが簡単にできやすいのです

損をする→困る

となります。ですのでイメージしやすいという点では

この「損をする」をするということの方がイメージが容易なのです。

損失回避の法則の理由②人は臆病である

2つ目は人の本質が「臆病」であることです。

人間だけでなくすべての生き物に言えることですが

動物は皆「臆病」であります。

人間も臆病だからこそ今まで生きてこれたわけです。

臆病でないものは自然淘汰の生存競争ではおそらく生き残ることが

難しいということは想像に難しくないと思います。

不自然な感じがする?
罠があるかも?
自分の天敵がいるかも?

などと常日頃から考えていたからこそ祖先は生き抜いて

きたわけであります。

ですから私たちはとても基本的には「臆病」であることを

脳の中では正しいという認識を持っているのです。

ですから不安定に感じているまま

新しい行動を選びにくいのです。

損失回避の法則の理由③成功経験が少ない

3つ目の理由が人それぞれ少し違ってきますが・・・

勝負する機会が少ない

という理由です。

おそらく先ほどの例の1.3倍の利益が得れるのなら

勝負に出る方もいらっしゃると思います。

このような方というのは

自分に自信がある方です。

逆に言うとその自信がつくまでに

多くの勝負や経験をされたということです。

しかし・・・

実はこのような運任せの勝負事をしている方

というのは多くはないのです。

何かを得るために勝負する

という経験を皆さんどれくらいしてきましたか?

というと・・・

多くの回数が出てこないでしょう

割合で言えば、何かを得るために勝負をした

という経験を持っている方が今現在多くはないのです。

以上3つの理由

①イメージ力
②人は臆病
③成功体験

の3つの理由により、私たちはついつい自然と

損失回避の法則

が働いてしまうということなのです。

もちろんこれは意識したり、成功体験を積むことで

損失回避の法則に振り回されなくなります。

しかし無意識は損失をしたくないという強い思い

があるということはご理解してください。

損失回避の法則の利用方法

損失回避の法則は私たち人類が生き残るためには必要なことでした。

何かを得ようとして死んでしまっては元も子もありません。

私たちは生き残り種を残すのを命題にしておりますので、それ以外ではなるべくリスクを取りたくないのです。

しかしこの損失回避の法則を理解しておれば、極端にチャレンジしないという選択ばかりとる必要はないということなのです。

個人的には三番の成功体験が少ない人ほど、損失を回避しようとしているような気がします。

例えば、合コンに誘われたとしましょう。

しかし今まで女性の経験が少ない人ほどうまく行った経験が少ないので、断ったりします。

「いやいや彼女欲しがってたやん」

と言っても体調が悪いや乗り気じゃないなどと行って断ってしまうのです。

損失回避の法則の対応方法はなんどもチャレンジして成功事例を増やし、うまくいくイメージを強化していくということになります。

では他にどのようにこの損失回避の法則を利用するのか?

それは「自信をつける」際にもとても有効です。

簡単に自信をつけたい方はそちらもご覧ください

簡単に自信がつく方法

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運営者:高木鉄平 1978年生まれ。26歳から事業を起こし累計で30億円以上売り上げた実績を持っている。 2010年よりコーチングやカウンセリングを主体とした人材育成を各種企業団体で行っている。育成人数は述べ5000人以上!詳しいプロフィール「高木鉄平」をクリック