確証バイアスとは?意味や具体例「人は自分の欲しい情報だけを得る生き物!」?

確証バイアスとは?意味や具体例「人は自分の欲しい情報だけを得る生き物!」?

今日は確証バイアスについて解説していきます。

そもそも確証バイアスとはどのようなものなのでしょうか?

英語で表記すると次のようになります

confirmation(確証) bias(偏り)

となる。これを一般的に確証バイアスと言われている。

確証バイアスとはウィキペディアで調べると次のように定義されています

確証バイアス(かくしょうバイアス)とは社会心理学における用語で、個人の先入観に基づいて他者を観察し、自分に都合のいい情報だけを集めて、それにより自己の先入観を補強するという現象である。

わかったようなわからないような・・・

まあ簡潔に維持ますと

自分へのご都合主義な思い込み

となります。

自分が信じたいことや思いたいことばかり信じるために情報を補完する

ことを指します。

この確証のバイアスでよくある実験がウェイソン選択課題です。

確証バイアス実験:ウェイソン選択課題

これはペーター・カスカート・ウェイソンが1966年に考案したロジックパズルなのですが・・・

実は最初結構な人が間違ってしまいます。

問題は次のとおりです。

4枚のカードがテーブルに置かれている。それぞれのカードは片面には数字が書かれ、もう片面には色が塗られているものであり、3・8・赤色・茶色が見えている状態である。このとき「カードの片面に偶数が書かれているならば、その裏面は赤い」という仮説を確かめるためにひっくり返す必要があるカードはどれか?

どのカードをひっくりかえす必要があるのですか?

という問題です。

ここで実は多くの人が「8と赤のカード」

と答えます。

しかし〜この問題はこれでは正解になりません。

まず考えて欲しいのは?

この問題は「矛盾」があるかどうか反証を求めるものであるということです。

そのことを頭に入れておかないと確証バイアスが働いてしまうのです。

どんな確証バイアスがかかるのか?と言いますと

赤のカードの裏は偶数ではないのか?

という思い込みです。

この問題は反証を集める問題ですので

まず多くの方が最初に8を選びます。

これは問題ありません。

確かに8の裏が赤色以外でしたなら矛盾になります。

しかし赤のカードの裏面が奇数であろうと偶数であろうと、仮説とは矛盾しない。

仮説は、赤色のカードの裏面を偶数に限定するものではないのです。

ですから赤のカードをひっくり返したところで意味はないのです。

ですから本来の答えとしては8と茶色のカードが正しいのです。

しかしここでは確証のバイアスという思い込みが働き

赤の裏は偶数なのでは?と考えてしまうのです。

何が言いたいかというと・・・

人は自分の欲しい結果を知らずしらず望んで行動をしてしまう

ということの例題なのです。

本来であれば多くの人が気づく問題にもかかわらず

多くの方が誤回答をしてしまうのはこの自分が

考えたようになって欲しいという思い込みが

働いていしまうからなのです。

この確証バイアスが厄介な点は

本人は気づいてない場合が多いと言われるところなのです。

本人が気づかないうちに知らずしらず

思い込みが働き選んでしまう

これは結構厄介な問題を含みます。

極論ですが、地域や戦争が起こるのもこの確証バイアスが

多少は絡んでいるのでは?と思われます。

一度嫌いになった相手のことは

嫌なところやイライラすることばかり

目についてしまうということなのです。

知らずしらずその思いを強く補完してしまう

ということになります。

では何が問題なのでしょうか?

確証バイアスの問題点

確証バイアスが働いていると対象物を評価する際に、先入観に基づいて観察を行っていきます。

そうなると自分に都合のいい情報を集めてもともと抱いていた先入観に付け加え、対象物の評価を歪めてしまいます。

「確証バイアスは、正しい評価や判断を邪魔するばかりか、

創造性の高い考え方やアイデアを生み出すことにも悪影響を与えてしまうのです。

ではどうすれば確証バイアスに陥らないようにできるのか?

ということなのですが・・・

2つ方法があります。

確証バイアスを避ける方法

1つ目の方法は

たくさんの情報を集める

です。

多くの情報を集めることで思い込みを防ぐことができるかもしれません

2つ目の方法

思い込みがあるとわかった前提で考える

確証バイアスがあるということを理解した上で

考えるという方法です。

自分には今確証バイアスが働いているのではないか?

良い意味で自分を疑うという手法です。

確証バイアスのまとめ

確証バイアスとは自分の思い込みに有利な情報を選択する修正である

ウェイソン選択理論はついつい誤回答しています。

避ける手段は2つ

・情報をたくさん集める
・確証バイアスがかかっているという前提で判断する

結局確証バイアスとは自分勝手な思い込みになりますから、その思い込みを外すことがまず最初の一歩になるわけです。

しかしこの思い込みを外すという行為がとても難しく感じます。

ですので確証バイアスの情報はメリットデメリット・利点欠点など常に相反する情報収拾が必要になります。

また実際に紙に書いたりして、他の方の意見を聞くことも思い込みをはずには有効です。

しかし思い込みが悪いことばかりではないからまた判断に迷うところだったりするのです。

常にフラットな状況で物事を判断したいとは思っていますが、実際にどこまでフラットな判断ができるのか?は微妙なところです

ですのでよりフラットにするためにも自分と似たようなタイプだけでなく違ったタイプの方の意見を聞くことが重要になってくるのです。

では違うタイプとはどのようなものなのでしょうか?タイプの違いを解説している記事を載せておきます

様々なタイプを学ぶことで思い込みを外す方法

ABOUTこの記事をかいた人

運営者:高木鉄平 1978年生まれ。26歳から事業を起こし累計で30億円以上売り上げた実績を持っている。 2010年よりコーチングやカウンセリングを主体とした人材育成を各種企業団体で行っている。育成人数は述べ5000人以上!詳しいプロフィール「高木鉄平」をクリック