省略とは?意味や対策
メタモデルにおいての省略とはどのような意味なのでしょうか?
ここではメタモデルの「省略」について解説していきます。
まず大前提として次のことを理解してください。
私たちは体験を語るとき、意図するしないをかかわらずそのすべてを情報を詳細に語ることはせず、「一般化」、「歪曲」、「省略」して話をしています。
簡単に言いますと
すべての情報を良い悪いにかかわらず、何かしらの編集をして相手に伝えている
ということです。
ですから話す側と聴く側が長年一緒に連れ立った夫婦や家族でさえすべての話や情報を理解することはできません。
何かしらの情報の欠如や編集が存在しています。
ですからより良い相互理解をするためには、欠落された情報や編集されたを明確にし、言葉による情報や意思伝達を完全にしようと試みるものが、メタモデルです。
このメタモデルの目的としては
様々な情報を収集すし、お互いの言葉の意味を明確にし、何かしら制限をしている思考を発見しながら様々な選択肢の可能性を広げていくことを目的としています。
まあ簡単に言うと相手と自分の「地図合わせ」もしくは「辞書合わせ」と言えるかもしれません。
相手の持っている地図や辞書と自分が持っている地図や辞書が違っていた場合、協力して目的地に行こうと思っていても土台無理ですよね
そのような状況にならないようにメタモデルを理解することが必要なのです。
今日はメタモデルの中の「省略」について解説していきます。
メタモデルの「省略」の解説
メタモデルの省略とは、話す内容をシンプルにする上で必然的に意味や真意が歪められること
この歪められているものを明らかにしていかないと相手の言っている本当の意味や情報が理解できない場合がある。
省略の種類は5つ
①不特定名詞
不特定名詞の「省略」とは俗に言う5W1hが省略されていると言える。
Who誰が?Whenいつ?What何が?Whereどこで?Whyなぜ?Howどのようになどが省略されている。
例えば・・・
「部長以前お話しした企画がうまくいきませんでした。」
この説明だけでは部長は何を言っているのかわかりません。
このような場合を不特定名刺の省略といいます。
例:最近 この頃 昔は 若いやつ
②不特定動詞
具体的にどのようなことをするのか述べられていない。
例を挙げると次にようなものになります。
部長次ことは頑張って解決します!
一体何をどのように解決するのか聞くだけではさっぱりわからないような場合です
例:頑張ります 思います 努力します 行動します 改善します 解決します
③比較
比較対象が省略されている。
部長これならば以前に比べて簡単にできると思います。
何がどのように以前と比べて簡単なのか?そのことを質問しないと意味がわからない
例:簡単かもしれません 難しいです 暖かいです
④判断
ちょいと「比較」に似ているかも?評価・判断基準が省略されている。
例:良いと思います まちがいないです 正しいです
⑤名詞化
プロセスを静止した名詞化してしまう。
例:何もありません 特にないです
このように私たちは丁寧に説明しようとしてもどうしても自然と言葉や情報を「省略」してしまいます。
理由としては膨大な情報の処理をしなければならない脳への負担軽減のためだと言われています。
その証拠に私たちは相手との親近感が近い人ほど「一般化」「歪曲」「省略」を多用するのです。
長年連れ添った夫婦の会話で
男性「おい!あれしてくれ」
女性「ああ新聞とコーヒーですね」
となるのです。まあその分揉めると大変なのですが・・・
まとめ
メタモデルの「省略」には5つの種類がある
「不特定名詞」「不特定同士」「比較」「判断」「名詞化」など
仲良くなればなるほどこの「省略」は進んでいきます。
ですから親しい間柄の方との会話ほど「楽」と感じやすかったりします。
しかし、もし相手との関係性がまだできていないのでしたなら・・・
言葉を正確に伝えていない場合がある
という認識を持つことが必要です。
「あれやっといて」
とあれが両者で全然違った場合などを考えるととても怖いですよね
特にビジネスの場ではこのようなメタモデルの多い方はとても気をつけて話す必要があります。
ではどのように話すのか?というと
次のように私は質問することをお勧めしています。
「部長、大変申し訳ないですが、より正確に確実にやりきるために部長の言っている『あれ』というのは〜〜〜ということでよろしいでしょうか?」
と質問してみることをお勧めしています。
これをせずに自分勝手に判断した際に
部長からめちゃくちゃ怒られますからね〜
もしくは・・・
めっちゃ仲良くなる
こちらも方法としてはアリですね
では他のメタモデルはどのようなものでしょうか?