パーソナリティアプローチ-ホランド（Holland,J,L.）の場合

パーソナリティアプローチの２人目の有名人をご紹介

はっきりいって先ほどご紹介したロー先生より

今現在まで多大な影響を与えている方ですね〜

そのスーパースターが

ホランド（Holland,J,L.）先生

この先生の作ったもの

VPI職業興味調査

SDSキャリア自己診断テスト

この２つは今の現場で現役で動いています

本当にすごい先生なのですね〜

ではこのホランド先生は何を提唱していたのか？

ということに触れていこうと思います

ひとつは先ほどお伝えしたロー先生と一緒のパーソナリティアプローチなのですが・・・

こんなことを言っています

自分の性格や興味と一致すりょうな環境で仕事をすることが、『安定した満足のできる職業選択』につながる

ということを言っています。

この理論を説明するために２つの考え方を提唱したんですね

・６つのパーソナリティタイプ
・ワールドオブワークマップ

を提唱したのですね〜

ではまずは今現在も超有名な６うのパーソナリティタイプから触れていきますね

パーソナリティタイプ

ホランドは、個人のうまれもった素質や育ってきた環境との相互作用から形成していった

人間の行動を規定するもので、６つにタイプを分類した

各タイプの頭をとり「RIASEC（リアセック）」とも呼ばれる

パーソナリティ	特徴
現実的（Realistic）	｢ひと｣や｢アイディア｣よりも、｢もの｣を扱うことを好み、過去や未来よりも現在に興味を持っています｡具体的なものに価値をおき、現実的なお金、パワー地位などを求める傾向があります｡しかし、知的なものを軽視する傾向があります。また実用的で使いやすいものを生み出すことに興味を持ち、得意としています｡道具や器具、機械を使う仕事が中心になります｡
研究的（Investigative）	分析的･抽象的なことを好み、分析的・抽象的な考えで自分の人生や、さまざまな出来事に対応することに興味を持っています｡自分自身でも科学的・数学的能力を生かしたいという欲求を持っています｡また、科学的・数学的能力だけでなく、想像力も発揮したいと考えます｡人間関係は保守的で、新しい人と親密な関係になるのは避けようとしたり、興味が一致する少数の親しい友人や集団のつきあいに限定する傾向があります｡自然科学上の現象や事柄を読書、研究、議論を通して、調査したり、理解したりしようとします｡
芸術的（Artistic）	感情や創造力に重きをおく傾向があります｡独創的、直感的、内省的、独立的であることを望みます｡芸術的・音楽的能力(演劇、著作、絵画、彫刻などの)を持っていることを自覚しており、こうした創造的能力の表現を通してコミュニケーションを取ることに興味を持っています｡アイディア（ひらめき）に頼る傾向があります｡創作や芸術鑑賞などの創造的活動が中心となります｡
社会的（Social）	人について、あるいは人の要求に対して、働きかけることに興味を持っています｡人を助けること、人を理解すること、人に教えることなどに自信がありますが、機械的な操作は苦手で、科学的態度も欠けています｡彼らは社会活動、社会問題の解決、さまざまな人間関係に興味と価値をもち、人の行動に影響を与えることに生きがいを感じます｡教育や、相談相手になったり、サービスをするなどの、人のために役立つ仕事をすることが中心になります｡
企業的（Enterprising）	冒険好きで、影響力が大きく、説得力を持っています｡政治的･経済的な事柄にも関心があります｡パワーを持ち、リーダーシップを必要とする役割に興味を持っています｡自分自身でも、人を説得する能力があり、攻撃的で、人気があり、やや自信過剰であることを認識していますが、分析的･抽象的に物事を考える力は不足しているようです｡人に影響を与えることを楽しみ、自分自身の政治的、経済的目標達成のために、社会的影響力を駆使します｡セールス、管理監督、事業経営に携わり、他者を説得したり、支持したり、動機付けたりする仕事が中心になります｡
慣習的（Conventional）	組織化され、構成化された状況に、興味を持っています｡正確な言葉や的確さに価値を置き、利益を生み出せる仕組みなどに快適さを感じます｡保守的ですが、系統的に物事を遂行する能力、データ収集能力があることを自覚しています｡ビジネス的･経済的達成と、物的所有や社会的地位に価値をおく傾向があります｡正確で整然とした、ファイルや記録、報告書類などを作成し、維持する活動が中心になります｡

この６つのタイプがあると言っている。

「どのタイプも独自の活動、スキルを活かして独自の目標を目指すことで自己充実を図ろうとするのは共通する」

とホランド先生は言っています。

さらにこの６つのパーソナリティの相互関係を「ホランドの６角形」で表現しています

こちらがホランドの６角形

この６角形はシンプルな考え方で構成されていて、

隣り合わせの近いものはタイプが近く、

遠いものは類似点が少ないタイプになります

つまりタイプの類似性は、タイプ間の距離に関係あります

ですから社会的のタイプの人と現実的タイプの類似性は限りなく低い

ということになります。

とはいっても６つだけに限定して人をタイプ分けするのはどうなんよ？

という疑問にホランド先生はこう言っています

「６種類の人間しかいないというのは現実的でない、自分に近い順にパーソナリティタイプを３つ組合せることを推奨する」

といっているんですね〜

これだと私のような少しひねくれているタイプにも納得 🙂

これがホランド先生の「パーソナリティタイプ」です。

ではもうひとつの理論「ワーク・タスク・ディメンション」について述べていきます

ワーク・タスク・ディメンション

ホランド先生は

「自分にあった素質から仕事を選びなさい」

と言ってきました

なるほど〜で次の疑問が湧きます

自分の素質はわかったけどその素質にどんな仕事があっているのか？

まあ当然このように思う人がでてくるわけですよ〜

でもさすがホランド先生この多くの方が思う疑問も解消できるように次のように述べています

「データ」「アイデア」「人」「もの」の4つの次元であらゆる職業・職種を分類できる

これを「ワーク・タスク・ディメンション」といいます。

次元	概要
データ	記録や検証をしたり、交信したり、物やサービスなどの事実やデータを体系化するような、非対人的な活動が含まれます。購買担当者、経理担当者や航空管制官などは主に[データ]によって働く職業です。
アイデア	創造したり、発見したり、解釈したり、抽象的なものを考えたりする活動が含まれています。科学者、音楽家や哲学者は主に[アイディア]で仕事をする職業です。
人	対人的活動のことであり、援助する、説得する、接待する、動機づける、指示するなどの活動が含まれます。先生、セールスマン、看護婦などは主に[ひと]に関する職業です。
もの	生産する、輸送する、修理するなどの対物的な過程を含むものです。大工、農業従事者、技術者などは、主として[もの]と取り組む職業です。

のちにこの４つだけではすべての職種を分類しきれないとして

新たに６つの分類

さらに、このワーク・タスク・ディメンションをもとに、

世の中に存在する職種を6つの塊に分類したものを「キャリア・クラスター」を作りました

キャリア・クラスター

キャリアクラスターとはすべての職業を６つのカテゴリーに分類することを可能したものです

それが以下の分類です

キャリア・クラスター	概要
技術	エンジニアリング、建設・保守、農業、産業機械操作、修理など
サイエンス	自然科学・数学などにかかわる職種
芸術	創造・舞台芸術、文学、社会科学などにかかわる職種
ソーシャル・サービス	社会・行政サービス、教育、医療、保険、介護などにかかわる職種
管理的ビジネス	マーケティング・販売、経営管理・企画などにかかわる職種
ルーティン的ビジネス	金融取引、保管・輸送、OA機器操作などにかかわる職種
技術	エンジニアリング、建設・保守、農業、産業機械操作、修理など

■「パーソナリティタイプ」から適職を探す

ホランド理論は「自分のパーソナルタイプがわかれば適職がわかる」と主張する理論ですが、

パーソナルタイプと適職の関連性を以下のように示しています。

パーソナリティタイプ	キャリア・クラスター	ディメンション
現実的（Realistic）	技術	もの
研究的（Investigative）	サイエンス	もの・アイデア
芸術的（Artistic）	芸術	アイデア・人
社会的（Social）	ソーシャル・サービス	人
企業的（Enterprising）	管理的ビジネス	人・データ
慣習的（Conventional）	ルーティン的ビジネス	データ・もの