ハヴィガーストの発達理論6つの発達課題とは?

今日は発達課題の提唱者であるハヴィガースト先生のご紹介です。

このハビガースト先生は古ネームは「ロバート・J・ハヴィガースト」というお名前です。

出身はアメリカです。生涯で45冊も本を出しており、教育界に大きな影響を与え方になります。

その代表的なハヴィガーストの考え方が発達課題というものです。

人が成長していくにはそれぞれ課題があり、その課題は実は多くの人の共通する課題だったりするという考え方です。

ハヴィガーストは共通する課題を研究し、人の成長は全部で6つの段階があるということを提唱しています。

6つの発達段階

人間の発達課題と教育においてハヴィガーストは人間の発達段階が全部で6つあるとしました。

その6つの発達段階は

①乳・幼児期
②児童期
③青年期
④壮年期
⑤中年期
⑥老年期

それぞれの段階で直面する課題が違い、それぞれの段階の代表的な課題を提示しています。

①乳・幼児期の課題

この乳幼児期の課題は一般に生きるために必要なものだと言われています。

・歩くこと、食べること、話すこと、排泄のコントロールについての学習
・性の相違と性の慎みについての学習
・社会の事物についての単純な概念の形成・善悪の区別と良心の学習
・両親や兄弟との人間関係についての学習

とにかく身体的に大きく成長することが一番の課題です。

今でこそなんだ〜と思ってしまいますが、私たち人間において乳児期に弱ってしまって亡くなる方が少なくなったのは近年だけで、多くの時代は乳幼児期の死亡が一番多かったと言われています。

②児童期の課題

この児童期の課題は社会生活への適応であると言われています。

・遊びを通じて必要な身体技能を学習
・成長する生活たいとしての自己に対する健全な態度の形成
・遊び仲間と付き合うことの学習・正しい男女の性役割の学習
・読み、書き、計算の基礎的技能の発達、日常生活に必要な概念の発達
・親と自己を区別し、独立した個人となる、社会集団や制度に関する態度の発達

つまり、身体能力のアップと集団生活への慣れと言えるかもしれません。

ここで自分と他人を区別できるようになることや、社会との関わりの仕方などを学ぶことが大切であるということです。

③青年期の課題

親からの精神的経済的な独立が課題だ言われています

・男女両性の友人との交流及び成熟した人間関係を構築すること
・男女の社会的役割の学習、自己の身体構造を理解し、身体を有効に使うこと
・両親や他の大人からの情緒的独立、経済的独立に関する自信の確立
・職業選択と準備、結婚と家庭生活の準備
・市民として必要な技能と概念の発達
・社会人としての自覚と責任ある行動をとること
・行動の規範となる倫理体系や価値観の形成

親から独立して独り立ちしていく課題や男女関係などが発達課題としてあげられます。

いつの時代も親からの心身とも独立することは一つの課題となっているのですね

④壮年期の課題

新たな集団を作ることが課題だと言われています。

・配偶者を選択する、結婚相手との生活を学習すること
・第一子を家族に加えること、子供の養育
・家庭の管理
・仕事に就くこと
・市民としての責任を負うこと、適した社会集団を選択すること

新たな集団を作ること。つまり家庭を持つということです。

自分の家庭を持つことは人の成長には欠かせないということなのでしょうか?結婚したり、子供育てていくということは発達課題の一つと言われています。

⑤中年期の課題

次世代へのどのように伝えていくかが課題だと言われています

・大人としての市民的、社会的責任を達成すること
・一定の経済力を確保し、維持すること
・10代の精神的な成長の援助
・余暇の充実
・配偶者と人間としての結び付くこと
・中年期の生理的変化を受け入れ、適応すること
・老年の両親の世話と順応

中年期の課題は、なかなか切実ですね。自分だけのことだけではなくなってくる課題が多いのが特徴ですかね?

親の問題や若者の援助なども課題もあったり、生理的な変化の適応、経済的力

まさにあれもこれもと様々な課題がやってくる年代と言えるかもしれません。

⑥老年期の課題

やがて訪れるだろいう死と向かい合うことが課題だと言われています。

・肉体的な強さと健康の衰退への適応
・引退と収入の減少への適応
・同年代の人と明るい親密な関係を結ぶこと
・肉体的に満足な生活を送るための準備
・やがて訪れる死への準備と需要

この老年んきの課題はやはり体力や健康の衰退と死がより身近になってくることによる死への準備というのが一番の課題になるのではないでしょうか?

自分の死期を考えるようになり、それに向かっていかに死を穏やかに迎えることができるのか?を考えることが課題になっています。

まとめ

このようにハヴィガーストは人生の各6つの段階で乗り越えなければならない課題があるとし、それを「発達課題」として提示しました。

6つの段階

①乳・幼児期
②児童期
③青年期
④壮年期
⑤中年期
⑥老年期

私個人的に言えば今は壮年期から中年期かな?という感じで考えております。

私たちはいくつになっても課題というもが存在しているということなのですね

「悩みは無くならない、ただ悩みの中身が変わるだけ」

本当にこの言葉の通りだな〜と思います。

よく「この悩みをなくしたい」と言われる方もいます。

確かに悩みがなくなれば楽になるのではないか?と思うのはよくわかります。

しかし実際には悩みというのものなくなりません。

同じような悩みがまたやってきます。

例えばダイエットしようかな?と思った方は

ダイエットが完了するまでなんども同じことを考えてしまいます。

考えようにしようと思っても考えてしまうのです。

これと同じように悩みというものはなくなりはしないのです。

もし悩みを一時的に捨てれたと思っているなら

それは蓋を閉めた状態であります。

また何かの拍子に蓋が開いてしまうのです。

ですからこの6つの発達課題を見て考えるように

それぞれの年代で多くの課題に直面します。

もちろん課題の大きさは人まちまちだと思います。

人によっては同じ状況でも大きい課題と感じるか?

それとも小さい課題と感じるかはまちまちです。

課題は確かに厄介です。

しかし自分のペースで少しづつでも課題をクリアすることを私は勧めています

今回はハビガーストの発達課題を見てきました他の人の発達課題はどのようなものなのでしょうか?

以下にまとめています

またこちらではハヴィガーストと同じようで違う考えを持った心理学者を紹介しております

ABOUTこの記事をかいた人

運営者:高木鉄平 1978年生まれ。26歳から事業を起こし累計で30億円以上売り上げた実績を持っている。 2010年よりコーチングやカウンセリングを主体とした人材育成を各種企業団体で行っている。育成人数は述べ5000人以上!詳しいプロフィール「高木鉄平」をクリック