ノーマライゼーションとは?意味や8つの原理

ノーマライゼーションとは?意味や8つの原理

ノーマライゼーションとは福祉業界で定着された言葉です。

最近は福祉業界だけでなく、一般の社会でも浸透されてきた言葉になります。

意味としては大きな意味で言いますと

社会的マイノリティや社会的に弱者と言われている人たちが一般的な人と同じ普通(ノーマル)の生活や権利が保障されるよう、環境を整備すること言えます。

簡単に言えば、社会的な弱者の環境整備を整え、普通の生活が送れるようにすること

です。あくまで環境であって、社会的な弱者をノーマルな人にしようという考え方ではないということです。

ノーマライゼーションの提唱者

ノーマライゼーションの有名な提唱者はの「ベンクト・ニィリエ」です。

もともとデンマークの1959年に法律に盛り込んだ「ノーマライゼーション」というのが語源だったりします。

語源としては「ノーマル」と「ライフ」を掛け合わせた造語からスタートされたと考えられます。

ではノーマライゼーションではどのなことを大切に考えているのでしょうか?

ここではベンクト・ニィリエが唱えてノーマライゼーションの8つの原理につてい解説していきます。

ノーマライゼーションの8つの原理

ベンクト・ニィリエは、ノーマライゼーションを実現するためには、8つのことが必要である。ということを言っています。

この8つを実現できればノーマライゼーションが成り立つということを示しました。

主に8つを2つに分けています。

1つは生活リズムなどに関する原理

もう一つは

経済環境などに原理です。

ではそれぞぞれを簡単に説明します・

ノーマライゼーション①生活リズムなどのライフサイクルにおける原理

●1日の適切なリズム

1日1日の生活リズムが一般的な人たちと同じように朝起きて、夜寝るというリズムなどを指します。

早寝早起きとまでは言いませんが、生活のリズムを整えることでより良い環境を自らも作っていきましょうね〜ということです

●1週間の適切なリズム

1週間の生活リズムが適切に行われていること

生活リズムをしっかりすることでより良い環境を自ら整えていきましょうということです。

●1年間の適切なリズム

1年の生活リズムが適切に行われていること

少し期間は長くなりますが、1年の生活リズムを適切に行われていることです。正月があり、花見をし、夏を遊び、秋に読書をし、冬を感じるとかですね

●ライフサイクルの体験

一般の方が経験するような体験を多くすることができるのかということ

一般の方が経験するような体験とはどのようなことかと言いますと、大きなものでは結婚や出産など人生のライフイベントを同じように経験できるようにという意味ですね

ノーマライゼーション②経済環境などに関する原理

●自己の要求と自己決定の尊重

自分が要求することと自己で決定できることなどが尊重されているということ

自分自身が決定できることや要求すことなどを全部とは言えないまでもなるべく自己決定できるようにするということ。

例えばここに住みたいなどの住居のことなど

●異性と関わり

同性ばかりではなく、異性と適度に接することができる生活環境であるかどうか

どうしても同性ばかりになりがちになりやすいので、異性との関わりを増やしていくことも念頭に入れておく必要がありますよということ

●経済水準

一般的な方と同じような経済水準を確保できているかということ

一般的な方と同水準というと少しわかりにくいですが、健康で文化的な生活ができる経済水準を保っていること

●環境水準

劣悪な環境などではなく、一般的な方と同じような生活環境を確保できているのかということ

住居などが劣悪な環境になることがないようにということ。

では実際にこのようなノーマライゼーションには8つの項目があり、それを実現している国や都市はどのようなところがあるのでしょうか?

ノーマライゼーションの先進国:デンマーク

ノーマライゼーションの進んでいる国はどこか?というと主に北欧などの国が挙げられます。

高福祉国家としても有名なデンマークやスウェーデンなどがよりノーマライゼーションが進んでいると言われています。

もともとノーマライゼーションは精神障害や知的障害者のケアや生活改善をすることに提唱された考え方で、北欧を起源としています。

その後、精神障害や知的障害のケアだけでなく、高齢者のケアにもこのノーマライゼーションの考え方が浸透しているということです。

その浸透をより具体的なものにするために1982年に定められた「福祉3原則」というものです。

福祉三原則とは「自己決定権」「生活の継続性」「残存能力の活用」です。

自分の老いや生活のあり方を自分で決定することができ、住み慣れた地域で生活を続ける権利が保障され、さらに障壁を取り除いたりサポートを受けたりすることで自己の力を活用しながらイキイキと暮らすというもの

この3原則をより実際に行うことでよりノーマライゼーションを進めていこうとしているのです。

ノーマライゼーションのまとめ

●社会的な弱者が一般的な生活環境になることをいう

●社会的な弱者の環境整備を整え、普通の生活が送れるようにすること

●現段階では課題も多く達成されているとは言い難い

では実際にはどのような人生を私たちは送りたいのでしょうか?

人生を4つの四季にわけより良い人生を送るための課題や目標などをまとめていますのでそちらの記事もご覧ください

人生をよりよく過ごす4つの考え方

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運営者:高木鉄平 1978年生まれ。26歳から事業を起こし累計で30億円以上売り上げた実績を持っている。 2010年よりコーチングやカウンセリングを主体とした人材育成を各種企業団体で行っている。育成人数は述べ5000人以上!詳しいプロフィール「高木鉄平」をクリック