カーブアウトとは?意味や具体例

カーブアウトとは?

カーブアウトという言葉をご存知でしょうか?

今日はこのカーブアウトの意味や具体例を解説していきます。

そもそもこの英語表記は「Carve out」となります。

言葉の意味としては「切り出す」「分割する」という意味の英語です。

この言葉は一般的にはビジネス用語として使われることがあります。

具体的に言うと大企業が埋もれた技術や人材を新会社に移すことによって、外部からの注目を集め、出資や融資または他の企業との連携や協力をしていき、より企業価値を高めていくという方法です。

もう少し詳しく書くと次にようになります。

企業が自社の特定の事業を分離し、新会社として独立させます。

独立させた新会社は親元企業からの出資や人材提供などの支援を受けることが前提です。

これは同時に外部の資本や人材も取り込むことが可能ですので

「独立性を維持しながら必要な経営サポートが得られる」というメリットが受けることができます。

企業がカーブアウトを行う目的

社内のある優れた技術やビジネスモデルがあるにもかかわらず、まだ社内では主力事業ではないため十分な経営資源が投下できず事業化できないが、そこをなんとかしてたい。売却などの場合その後のコントロールができなくなるので、ある程度の企業のコントロールを残しつつ、企業価値を高めていきたい場合にこのカーブアウトにより事業の育成を図っていく。
また企業全体の価値が、個別の事業部分の価値の 総合に比して、低下し、株価が下落する状態を解消するため非主力事業を分離して事業の健全化をはかる。
といったケースが多いが見受けられます。

またその他のメリットとして、企業内で現状十分に活用できていないシーズや人材が有効活用できるといった点も挙げられる。

カーブアウトに関しての個人的な意見

私個人的にはこのカーブアウトという考え方は大好きです

なぜか?といえば・・・

意思決定が早くなるからです

今までは大きな組織の1つですから案件が大きくなればなるほど意思決定が現場でできなくなります。

当然それを説明するための資料を作る必要があったり、場合によっては口頭で説明するために上役のアポを取る必要があったりします

そのような時間的なロスがカーブアウトでは減少するからです

これは私的にはとても好きな形です

多くの方も経験あるでしょうが、わかっていない方に事業の説明をして可能性を説くというのはかなり大きな労力が必要になります。

もちろん膨大な資料も必要となるでしょうし・・・

煩わしいと思いながらする仕事という分類になります。

これはとても気持ち的に上がりません。

またすぐに取り掛かる必要性があるのに、決済までの時間が長ければそれまで動けないジレンマが起きるのです。

このカーブアウトの1番の魅力は「権限委譲」がある程度徹底されるということです。

私は権限委譲こと企業が成長する手段だと思っておりますので、このカーブアウトを迷っている方は是非是非ご検討されてください。

これとは逆に日本的な経営の手法もあります。

これはこれで素晴らしいとは思いますが、即決する分野ではちょっと厳しいかな?と思っております

ABOUTこの記事をかいた人

運営者:高木鉄平 1978年生まれ。26歳から事業を起こし累計で30億円以上売り上げた実績を持っている。 2010年よりコーチングやカウンセリングを主体とした人材育成を各種企業団体で行っている。育成人数は述べ5000人以上!詳しいプロフィール「高木鉄平」をクリック