25%の方が自殺を本気で考えたことがあるという事実

衝撃的な事実が飛び込んできました・・・

今回日本財団が全国4万人を対象に実施した自殺意識調査の結果が出ました

今回4万人という大規模な調査結果ですので、信憑性が高く、かなり今の日本の現状を捉えているのではないかと考えています。

その日本財団の調査結果によると

最近1年以内に自殺未遂を経験したことがある人は

約250人前後、率にすると0.6%となります

今までの自殺未遂経験者の数ではなく

最近1年以内で250人(0.6%)いたということですよ!

今までの自殺未遂者の数だったならどれくらいの数字になっていたのでしょうか?

ここではその回答はなかったのでわかりませんが・・・

かなり高めの数字が出たのではないでしょうか

さらに今回の調査で注目する点は

20歳以上の25%が

「本気で自殺したいと考えたことがある」

と答えたことです。

それだけではなく今現在も自殺を考えている人も6%以上いると調査結果で出ています。

6%って

約15~16人に1人は今現在も自殺を考えているということになります。

同財団によると、1万人を超える規模の意識調査初めてになります。

調査は今年8月2~9日にインターネットで実施。約4万人の回答を、2015年国勢調査(速報値)の年代、性別、都道府県別の人口比に合わせて分析されています。

このように多くの方に自殺願望があるということが今回の調査で分かりました。

では実際の日本の自殺者数の推移はどうなっているのでしょうか?

自殺者の推移

自殺が最悪期の2015年34,427人以上から年々下がっているとはいえ、今だに日本の自殺者は毎年20000人以上に上っています。

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また日本は自殺者数だけでなく自殺率も先進7カ国(日本・アメリカ・ドイツ・フランス・イギリス・イタリア・カナダ)で最も多い「自殺大国」である。

世界中の国の中でも10万人当たりの自殺者数では20位以内に常に入っている状態です。

さてこのように日本において自殺が多い原因はなんなのでしょうか?

日本においての自殺が多い原因

自殺の原因には様々なことが考えられますが、ここでは代表的なものをいくつか挙げておきます

一度でも自殺未遂を経験したことがある

私たちは過去の記憶を美化する傾向にあります。ですから一度自殺を企てたことがある方の場合は、特に注意が必要です。自殺が一度未遂されている方は、自殺すること自体を身近に感じてしまいます。

その証拠に自殺者の約20%が自殺未遂歴があるというデータもあります。

50歳以上の年齢が危険

若い層の自殺も増えている現状ですが、日本の男性において言えば年齢が高くなるほど、自殺のリスクが高くなります。昨年は、60歳以上、50歳代合わせて、全自殺者の約5割となっています。

男性はより自殺のリスクが高い

男性は女性の2倍以上、自殺のリスクがあります。男性の方が自殺が多いという現状です。

 心の病気になっている方はリスクが高い

心の病気の中では、うつ病が最も自殺につながりやすいのですが、統合失調症やアルコール依存症などの他の病気でも、自殺のリスクは高まります。

このような状態のときには、自殺の可能性がある事を決して忘れてはなりません。

失業、退職に伴う生活への不安

経済・生活上の大きな変化は、心に強いストレスとなり、自殺のきっかけになりやすいです。

健康状態が不良

悪性腫瘍、腎臓透析、肝硬変など、体の自由を制限し、苦痛を伴いやすい慢性疾患では、うつの状態になりやすいので、自殺のリスクも高まります。

 社会的に孤立

一人暮らしで、頼れる人がいないといった状況は、心の健康に良くない状態にもなります。

また今まで持っていた肩書きなどがなくなり社会との接点がなくなった時なども危険な状態の一つになります

 配偶者との別れ

特に、配偶者が亡くなられた時は、心が大きなダメージを受け、うつの状態になりやすく、自殺のリスクにつながりがちです。

このように自殺の原因は多岐にわたります。

これらが複合的になってくるとより自殺したい欲求が高まるといわれています。

自殺はどうしても止めないといけません。

人によっては本人の自由だから

と思いになる方もいるでしょうが

ここで大きな声でお伝えしたいことは

自殺は連鎖する

ということです。

アメリカ・ピッツバーグ大学のBrent DA氏ら研究グループの調査によると

親が自殺している子供への影響は

精神的な不調や自殺願望は、約5倍も跳ね上がります。

子供だけでなく親類や友達など何らかの関わりになってる方が多くに連鎖が及びます。

ですので絶対に自殺は止めないといけないのです!

私はメンタルのお仕事をしている関係上、自殺の話は数多く聞かせていただきました。

自殺すると今の苦しみから逃れられる

と考える方が多いのも事実です。

しかし、そこに誰か一人でもそのように困っている方に手を差し伸べてあげられる方がいれば・・・

と思っています。

では具体的に身近な人がどのように対応したらよいのでしょうか?

身近な人が自殺願望がある場合の対応

「自殺したい」と打ち明けられた時、どのように対応したらいいかと困惑してしまうことがあるかと思います。
この相談を最初に自分が受けた時の衝撃を覚えています。
その際は私は専門家ではなくまだ一介の会社員でした。
ですからどうしたらよいのか?軽くパニックになったのを覚えています。
 
ですのでここでは私のような思いになる方を少しでも減らすために次のような対応を頭に入れておいてください。
 
相談された場面では、以下のような対応を基本としてください。
 

死にたいという気持ちをまずは受け止める

 
「死にたい」といった深刻な悩みは誰にでも打ち明けているのではありません。
 
 
これは「あなただから」打ち明けた
 
 
という表現がピタッとくると思います。
 
 
あなたならば自分の悩みをさらけ出しても、きっと真剣に耳を傾けてくれるのではないかと思い、打ち明けています。
 
 
自殺の危険の高い人というのは、「死んでしまいたい」という気持ちと「助けて欲しい。苦しみを受け止めて欲しい」という気持ちの間で激しく揺れ動き続けています。
 
 
「死にたい」という言葉は、「苦痛を和らげて欲しい」「最後まで見捨てないで欲しい」など様々な意味をもっています。
 
 
絶望的な気持ちを打ち明けて、何とか助けて欲しいと、必死になって訴えていることを理解する必要があります。
 

誠実な態度をとる

 
絶望感に圧倒されている人は、相手が自分のことをどう思っているかという点にひどく敏感になっています。
 
 
ほんのわずかな言動も過敏に受け取って、口を閉ざしてしまいます。
 
したがって、一生懸命耳を傾けながら、誠実な態度をとり続けることが重要です。
 
具体的にはどうしたらよいのでしょうか?
 
それは次のような態度をすることをお勧めしています
 

時間をかけて傾聴する

初期には徹底的に聞き役に回ることが大切です。
 
それは簡単なようで、実際はとても難しいものです。
 
慣れていない方が相手の話を30分以上も聞き続けることはとても大変なことです。
 
本人の絶望感がひしひしと伝わってきて、聞いている側が不安になり、自殺を思いとどまらせるような何か一言を言ってあげたいという気持ちが強まってくるでしょう。
 
しかしそんな時でも、相手の言葉やその言葉の背景にある感情を一生懸命理解するように努めてください。
 
そうすることによって、何とか助けになりたいという気持ちが自然に相手に伝わっていくようになります。
 
ここでは相手は解決方法などをあなたに望んでいないということを理解してください。
 
ただただあなたにはこの大変さ、辛さをわかってほしいのです。
 
ですから「それは本当に大変でしたね」、「とても辛い思いをしているのですね」などと本人の気持ちに共感していることを伝えましょう。
 

 沈黙を共有する

黙りこんでしまう時には、何とか励まそうとか、助言を与えようという気持ちが強くなってきます。
 
しかし、この沈黙の時間を共有することが大切です。
 
あまりに辛くて、言葉にできないという状態を受け止めること。
 
「あなたと一緒にここにいる」という感覚が伝わるだけでも、十分意味があるのです。
 
ここでは相手との距離感次第ですが、手を握ってあげたり、肩に手を置いてあげるなどの行為をし、相手に一人ではないよとこちらの気持ちを伝えるのも一つの手かもしれません。
 

自殺について話すことは危険ではない

「自殺について話すと、かえって自殺の可能性を高めてしまう」と心配する人がいます。
 
しかし、それは聞いている側の不安な気持ちを表しているに過ぎません。
 
訴える人とそれに耳を傾ける人との間に信頼関係があれば、自殺について話すことは危険ではありません。
 
ここはよく誤解されやすいところです。
 
私たちは自分の不安や葛藤を話すことで昇華しようと試みます。
 
ですから相手が自殺について話し出した時は相手の不安が昇華されるチャンスなのです。
 
しかし私もそうでしたがついつい焦って他の話題を振ったり、相手の意識を他に向かせようとします。
 
そうなると相手は気持ちを消化するチャンスを逃してしまいます。
 
再度お伝えしますが、
 
相手はあなたに問題解決を望んでいません。
 
ただただ話を聞いてほしいのです。
 
長々と説明を書いてきましたが、ここでは何が正解というものではありません。
 
もし自分の手に余ると思いなりましたなら誰かに助けを求めることも必要でしょう。
 
ただその際も是非心細くなっている相手を慮って一緒に対応してあげて欲しいと思います。
 
「病院行ったら?」
 
と言ってもほとんどの方が行くことができません。
 
でももしかしたら
 
「一緒に病院に行こう!」
 
といえば意外とスムーズに相手は行動をしていただけるかもしれませんので是非声をかけてみてください
 
キーワードは「一緒に」です。
 

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運営者:高木鉄平 1978年生まれ。26歳から事業を起こし累計で30億円以上売り上げた実績を持っている。 2010年よりコーチングやカウンセリングを主体とした人材育成を各種企業団体で行っている。育成人数は述べ5000人以上!詳しいプロフィール「高木鉄平」をクリック