面談をしていると思わぬことがも多いものです。
休職中の部下も精神的に落ち着いたり、実際に体力面も復調した場合このように
「復帰したい」
言ってることがあります。
正直どうした良いのか多くの方が迷われると思います。
一応スタンダートな休職中の部下の復帰の方法としては
医師が復帰は問題無い
とのお墨付きをもらい、
業務のストレスが少ない仕事を中心にしてもらい
周りが適度に気遣って働く
ということのなるのですが・・・
実際は結構大変です
休職中の部下の復帰の大変さ
まず何が大変かと言いますと
上司としてどのように接して良いのかわからないということです。
これは上司だけでなく同僚も同じ不安を持ちます。
下手に自分の指示などでまた休職されてもしたら・・・
評価に響く・・・
と考えるのが普通の感覚です。
多くの方がどうするのか?と言いますと
触れないという選択肢をとります。
これは一般的な思考になります。
わからないことを触れることを私たちは恐れます。
なおさら正解も不正解もわからない問題なら
自己保身のために触れないのが一番なのです。
だから本当いうと触れたくない
しかし!上司という立場上そう言っていられない
「自発的にやめてくれないかな・・・」
などと多くの方が思ってしまうのです。
しかしわからないだけで過ごすことはできないので、
何かヒントがないかと思い多くの方が書籍や専門家の意見に
耳を傾けるようになるのです。
ここで問題になるのが・・・
専門家や書籍がどちらの方を向いているのか?
ということです。
同じ専門家でも企業側に立つ方もいれば・・・
休職中の方の側に立つ方もします。
実はこのスタンスの違いが大きな違いになるのです。
ではどのような違いがるのでしょうか?
企業側に立つ専門家
企業側に立つ専門家とは、企業の利益を考える専門家です。
企業の収益の圧迫要因となりそうな場合は
できるだけ退職を促すタイプの専門家です
「一度ゆっくり休まれた方が良いですよ」
「今の状況から変化しないと改善は難しいかもしれません」
「毎日仕事のことを考えるのが辛いのではないですか?」
一見するともっともなことなのですが・・・
暗に退職を言語外の意図に乗せてお話しします。
弱っている方は一度退職してゆっくり考えてみようかな?
となり退職の方向へ進んでいくということです。
あくまでも良い悪いではなく、退職が1つのゴールと捉えている場合が
多い傾向にあるような気がします。
休職者側の専門家
正直このような方はあまり多くいないと思っています。
語弊がありますが・・・
最初に受診する専門家がどの方かになるのかが大きいのです。
社外の専門家なら良いのですが・・・
多くの場合は会社に何らかの関連がある専門家に
受診をします。
その方は色々な考え方を持っていますが・・・
基本、お金は契約という形で会社からいただいています。
もちろんそれぞれ専門家ですので、
信頼し得るお話しや診察をするのですが・・・
どちらに心理的に寄りやすいのか?
というとどうしても会社の方かたを持ちやすいのです。
ではどうしたら良いのでしょうか?
基本的にセカンドオピニオンをつけることをお勧めします。
しかし・・・
これがまた休職中の方には精神的な不安になり・・・
多くの方がつけられないのが実情なのです。
結局のところ休職中の部下が復職したい
と言ってきたら復職させることをお勧めします。
というのは・・・
確かに揺り戻しなどがあり、また休職する不安もありますが・・・
こちらがいつも通りとまでもいかないまでも
腫れ物に触るかのような態度などはとるべきではありません。
個人的には復職したいと言って実際に復職して元気に
働いている方も多く知っていますし、逆にまた休職を繰り返す方も知っています。
ですのでまずは医師の診断を信じ、普通どおりに接することをお勧めしています。
ただ作業量自体は少し減らしてあげる必要性はあるとは思います。
精神的な不調に陥る前にまたは少しでも変化に気づくまでには面談はとても大切なものになります。
しかしどのような面談が良いのか悪いのかがわかりませんと面談がより困難なものに、また怖いものに感じられます。
ですので部下にとっての良い面談悪い面談を理解することが必要になるのです。
部下にとって良い面談悪い面談に興味のある方はこちらもご覧ください。