面談で逆質問を受けた際の上手な対応方法

多くの方が悩んでいる面談

その面談の際に相手から逆に質問を受ける場合があります

「これについてどう考えていますか?」
「この件を教えてもらえませんか?」
「指示をもらえませんか?」

など面談をしている相手が自分よりも立場が低かったりする場合。実はこの逆質問はよく起こってしまうのです。

流れとするならばこんな感じです。

上司
この案件に対してどう思っているの?
部下
〇〇課長は逆にこの案件についてどう思っていますか?

さてこんなことが面談でありませんでしたか?

今日は面談の際に逆質問された際の上手な対応方法を解説していきたいと思います。

まずどうして相手は逆質問をしてくるのでしょうか?

面談時に逆質問をしてくる相手の心理状態

そもそも相手は面談の最中にどうして逆に質問をしてくるのでしょうか?

理由は大きく分けて3つほどあります。

逆質問をしてくる理由①

1つ目の逆質問してくる理由としては「静かに怒っている」と言う場面です

面談をされている際に、話す内容が良いことなら良いのですが、どちらかというと悪い内容(叱責や失敗原因)などの話の場合、どうして今さらその話をするのか?と思う場合が多いのです

私の昔の職場で面談の際に3ヶ月以上前のことを言われて、今更それをいうの?

という気持ちになったのを覚えています。

自分がそれをした詳細なことを覚えていない場合が多いがゆえに、なら上司だったらどうするのか?という意味で聞いていたりします。

逆質問をしてくる理由②

逆質問をする2つ目の理由は「安心」もしくは「依存」のためです。

相手のいう通りにしていれば最悪のことにはならないと言う心理状態が働きます。

「ではどうしたらよかったですか?」

と聞くことで次回はその通りにしますからね。と言う状況にするのです。

安心を求めて相手に逆質問をしてくるのです。

逆質問をしてくる理由③

3つ目の逆質問をする場合は、端的に「わからない」からです。

わからないことを質問しましょう

と小さいことからそのように教育されている方が多いので、

わからない=質問

と言う図式になります。

ですので自分で考えるよりも知っている人の聞いた方が早いと考え、逆質問されるのです

他にも細かく分ければいろいろな理由があります

ただあくまでもここでは参考程度に考えておいてください。

ここでお伝えしてことは

会話の主導権は質問をした側にある

ということです。

会話の主導権は質問した側にある

これは私が講演やセミナーで伝えていることなのですが

話の主導権は質問した側に常にある

ということです。

どういうことかと言いますと、私たちの脳は意識的にマルチタスクすることに向いていません。

Aということを考えながらBということを同時には考えられないのです。

このような話をすると同時にやっていると言われる方もいると思うのですが・・・

正確にはAとBの間を交互に意識を行き来しているということで、厳密に同時にやっているわけではないのです。

アメリカのスタンフォード大学のクリフォード・ナス教授がマルチタスクを続ければ能力が上がるのではないかと実験をしました。

結果どうなったのかというと、「情報の取捨選択力」「複数のタスクを素早く切り替える能力」「作業記憶力」は一点集中型に比べて劣っていた

ということなのです。

まあですからできないことはないけど、やったら効率めっちゃ落ちますよ

というのが脳が2つのことをできない理由なんですが・・・

なぜ今この説明をしたのかと言いますと

質問を受けた際には、私たちは質問の答えを探すことに集中してしまう

ということなのです。質問の答えを探しながら相手に質問をすることができないということなのです。

ですから逆質問に答えている限り、会話の主導権は相手に移ります。

相手が質問をして、上司であるあなたが答えるという感じで、面談時間が終了してしまうということもあり得るのです。

厄介なのは上司であるあなたは多くのことを伝えれたと思っているかもしれませんが・・・

基本人は人の話を覚え続けることができないので、覚えていたとしても短期の記憶にしかならないのです。

では逆質問をされた際にはどのように答えたら良いのでしょうか?

逆質問をされて際に対処法

一番シンプルな方法は「質問で返す」ということです。

例えば

「どうしてそのような質問をしてきたの?」
「それについてどのように考えているの?」
「もう少し詳しく教えてくれないかな?」

など相手の考えをより深くしていく質問で返すのです。

質問に質問で返すというまさに禁じ手が実は一番効果的なのです。

そもそも面談の目的が何かということを再度思い出して欲しいのです

それは被面談者の成長や行動を促したいわけですよね

確かに相手の成長のためにアドバイスをいうというのも確かにありなんですが、行動を促すうえでは自分で考えた方が行動する確率が高くなるのです。

もし面談する方と被面談者の信頼関係が強固であるならばアドバイスで行動を促すことも可能だと思いますが・・・

専門家の意見でも動く人は1割以下というデータも出ています。

お医者さんにダイエットしましょうね〜

と言われても皆しないですよね

ということは上司であるあなたの言葉が医者や有名な先生よりも重みがあれば別ですが・・・

多くの場合、面談車と被面談者、社内での立場もわりかし近いので、まあ簡単に言えば、ミスや失敗もよく見えていまっているのです。

ですので、質問に対して質問に返すというのは実は禁じ手であろうがなかろうが、あまり関係はないのです

目的から考えて相手が一番行動しやすくなるお手伝いをするのが面談です。

むしろ逆質問があったということは相手の本質に近づいたといことですので

そのチャンスに切り込んで聞いてみてください。

思っている以上うまくいきますので

面談で逆質問を受けた際の上手な対応方法まとめ

質問には質問で返しましょ

シンプルに言うとこれが答えです

 

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運営者:高木鉄平 1978年生まれ。26歳から事業を起こし累計で30億円以上売り上げた実績を持っている。 2010年よりコーチングやカウンセリングを主体とした人材育成を各種企業団体で行っている。育成人数は述べ5000人以上!詳しいプロフィール「高木鉄平」をクリック