指示待ち人間の作り方

部下のモチベーションを何とか上げたい

と相談されに来る方が多いのです。

しかし私はこの考え方に少し疑問を持っています

色々学び部下のモチベーションを上げようとする方を見れば見るほど心配してしまいます。

というのは多くの場合

部下のモチベーションを上げようとする上司の努力は徒労に終わることが多いからです。

多くの場面で上司は何とか部下にできないことをできるようにして上げようと考えます

自分のためでもあり、部下のためでもあり、会社のためですから

気持ちは盛り上がります。

しかし残念ながらその通り部下は動きません

何とか成功体験を得てもらおうと上司は考えるのですが部下はなかなか成功にまで行き着きません

でついに上司が我慢できずに、親切にアドバイスをしていまいます。

で結果その通りにうまくいくようになります。

この結果どうなるのか?というと

上司の指示やアドバイスが的確であればあるほど、親身であればあるほど

部下は自分で考えるよりも、指示を仰いだ方がうまくいくことを学びます。

その結果

「指示待ち人間」

になってしまうのです。

上司からすると

上司からすると「俺ってなんて熱心に指導する上司なんだろう」と自己満足が始まっているかもしれない。

このような親身になる上司がいる環境であればあるほど

指示待ち人間が出来上がるのです。

まあ部下にしてみれば指示待ちの方が楽です

確かに仕事に対しての楽しさはないかもしれませんが・・・

困ったら上司の指示を仰げば良いですし、その結果悪い結果になったとしても

自責の念にとらわれることはありません。

「上司の指示が間違ったんだな・・・」

と感じるだけですみます。

この状態はこの状態で心地よくなってしまうのです。

しかし、今の企業ではそのような人材を欲していません。

もちろん指示通りだけに動けば良い

と云う職場もあることは事実ですが・・・

そのような仕事はいずれ機械にとって代わられてしまうでしょう。

ではどのようにマネジメントすれば良いのでしょうか?

マネジメントには6つの方法があります。

ここではまず1つの方法をお伝えします。

それは部下に楽しんでもらうという方法です。

部下に働くこと自体を楽しんでもらう方法

上司の仕事は、部下に働いてもらうことだということに異論はないと思います。

では部下はどのようにすればよく働いてくれるのでしょうか?

もし仕事自体を楽しめていたらどうでしょうか?

そう1つ目は、仕事自体を楽しく感じるようにするです

ではどうやってそのように楽しく仕事を感じるようになるのでしょうか?

働いてもらうには、働くこと自体を楽しみ、意欲を持って取り組んでもらうこと。

そのためには、「できない」を「できる」に変えるという、人間が原初から持っている性質を活かすのが一番だ。

でもどうやって?

「できない」を「できる」に変える瞬間を味わえることが学習意欲の基本なのだから、その瞬間をできるだけ増やしてやるとよい。

と同時に「できる」確率をできるかぎり増やす必要もある。

そのためには、解決不能なほどの難問を与えるのでもなく、あまりに簡単すぎるものでもなく、少し考えないとうまく解けないような、しかし少し頑張れば解けるようなほどよい難問を部下に与えることだ。

それを解けたとき、「やった!」という快感が味わえる。

まだハイハイを始めたばかりの子どもに「走れ!」とけしかけたって、意味がない。

むしろ劣等感を植え付け、「僕にはできない」と泣き出し意欲を失ってしまうのがオチだ。

目標を掲げるには、「できない」が「できる」に変わる瞬間をその都度味わえる、ステップ・バイ・ステップなものに設定したほうが楽しみを感じやすいですね

ABOUTこの記事をかいた人

運営者:高木鉄平 1978年生まれ。26歳から事業を起こし累計で30億円以上売り上げた実績を持っている。 2010年よりコーチングやカウンセリングを主体とした人材育成を各種企業団体で行っている。育成人数は述べ5000人以上!詳しいプロフィール「高木鉄平」をクリック