リワークプログラム(リワーク)とは?
今日はリワークについて解説していきます。
このリワークとは英語表記では「Re-Work」となります。
意味としてはメンタル不調などの理由で休職した方の支援の一つになります。
休職者から復職する際のウォーミングアップのことをリワークまたはリワークプログラムと言います。
ある程度メンタル不調が落ち着きすぐに職場復帰することができれば良いのですが・・・
正直かなりハードルが高いと言わざるをえません。
自分が今までのように働けるか?
周りの人にどうのように思われているかなど復職には多くの不安や葛藤があります。
そのような理由に耐え切れず復職しても再度休職してしまう方が多いことからもわかると思います。
ですからいきなり職場に復帰するのではなく、
まずは専門の公的機関や医療機関などにまずは通い、自分がいた職場環境に似た環境で復職支援プログラムなどが実施されているのでそれを通じて再発リスクを軽減していくというものになります。
考えてみれば当たり前の話なのですが・・・
メンタル不調で休職された方は長い方で何ヶ月も自宅で静養しています。
病状が落ち着いたとは言ってもそれは自宅だから落ち着いているという面も多いのです。
職場に戻り、また再発すると次は職場にいたたまれなくなり、退職をしてしまう人が多いのも問題となっています。
多くの方が一度は休職して復帰します。
独立行政法人「労働政策研究・研修機構」によると
うつ病などメンタルヘルスの不調で会社を休職した社員の42.3%が、休職制度の利用中や職場復帰後に退職しているとの調査結果を出しています。
このことからわかるように
自宅→職場
ですから
ではなく
自宅→リワーク→職場
このような形をとることでより復職者の多くがスムーズに職場復帰をされることを目指しているものなのです。
ではリワークとはどのようなところなのでしょうか?
主な場所は精神科などがある病院になります。
自宅からまず出ることから始まり、複数の人数でサポートにあたります。
リワークプログラムには主に4つの科目があります。
リワークプログラム主な4つ
①身体機能強化
メンタル不調中はほとんどの方が身体機能が低下していますので身体機能強化を入れている病院が多いです。
私たちのメンタルと身体の関係はとても重要です。
身体の使い方がメンタル不調を引き起こしているとさえ言われています。
②メンタル改善
再発防止のために、認知行動療法や心理教育などを通じて人の心の動きを学んでいきます。
まずは認知行動療法や心理教育などで自分を見つめ直したり、脳の仕組みなどを学ぶことでよりメンタル不調を受け入れ、それから改善に向かっていこうという形が多いように感じられます。
③オフィスワーク
実際にパソコンなどに触れて資料作ったり、今までの業務に近い状態になれるように事務ワークが中心となります。
パソコンなどを実際につかってより現場に近い状態に持っていきます。
まずは短時間から慣れていくという感じです。
④集団ワーク
同じ悩みを持つもの同士でお互いの話をすることによって多くの気づきを促す目的のワークです。
自分の気持ちを外に吐き出すことで楽になったり、人と触れ合うことに慣れていくという側面もあったりします。
まとめ
リワーク(リワークプログラム)とは、病院なでで休職者の職場復帰の前段階としてリハビリを行うことによって、より確実に社会復帰を目指すものになります。