バンデューラの自己効力感とは?(セルフエフィカシー)

自己効力感 byバンデューラ

今日はバンデューラが提唱した「自己効力感」についての解説になります。

バンデューラの提唱している自己効力感とはどのようなものなのでしょうか?

ではバンヂューラについて解説していきます。

バンデューラのフルネームは「アルバート・バンデューラ(Albert Bandura)」です。

カナダ出身の心理学者になります。

かなり心理学者の間では有名な方です。

なぜ有名なのか?と言いますと大きな今の心理学の概念を提唱したからです。

1つは「自己効力感」という概念ともう一つは「モデリング」と呼ばれる2つの今も多くの方に影響を与えた概念を提唱した方だからです。

では1つ1つ解説していきましょう。

社会的学習理論アプローチの最初の提唱者

バンデューラは「自己効力感」という認知的要素を最重要視し、それが行動の先行要因であると捉えました。

自己効力感とは自分が上手くやれそうだという期待感です

バンデューラはこの物事に対しての期待感を持つことができることが自信につながると述べています

つまり自分自身の未来に期待を持てる人は自信を持っている人であり、

自分自身の未来に期待をしていない人が自信がない人であるという考え方です。

自分の未来に対して期待感が高い人を自己効力感のある人

自分の未来に対して期待感が薄い人を自己効力感の少ない人

と表現できます。

ですから未来が明るいと思える子供の多くが自己効力感の高い人と言えるかもしれません。

私自身がやっている自己効力感の高い人か低い人かの簡単な見分け方は

「将来どうなりたい?」

という質問ですぐ答えれる方とそうでない方で私は判断しております。

すぐに答えれる人はそれが叶う叶わないはおいておいて、

即答えられる人は自己効力感が高い=自分将来に対しての期待値が高い

ゆえに漠然とした自信がある人となります。

この自己効力感の不思議なところは自己効力感は年齢に比例するものではありません。

しかし一般的に年齢を重ねるほど、自己効力感は低くなっていくように感じます。

これは自分の将来の時間を考えるとできる範囲を勝手に予想してしまうという時間的な制約が頭に浮かぶからではないかと思います。

しかし全ての方が年齢を重ねるほど自己効力感が低くなるわけではありません。

逆も然りで若いから将来の時間がまだまだたっぷりあるからと言って自己効力感が高いわけでもないのです。

もちろん例外も多く、色々考えさせられる概念です。

総じて自分の将来の期待値が高い人ほど自信を持っていると定義できるかもしれません。

年齢ではないと考えると「自己効力感」については不思議な感じになりますよね

もし自信をつけたい方はこちらの記事を参考にされてください

ではもう少しバンデューラの理論を詳しく解説していきます

バンデューラの社会的学習理論

バンデューラは社会的学習理論についても述べています。

その中の社会的学習とは、社会的な行動を学習するという意味に加え、社会の場でなされる学習の方法も意味します。まあモデリングの原型みたいなものをご理解ください。

社会の場でなされる学習とは、例えば、対人相互行動の中で、他者の行動を真似したり観察したりすることによって、行動を獲得、修正、除去することです。

もともとは、他者の行動を模倣し、その模倣に対して学習者が直接強化される模倣条件付けの過程を指していましたが、1960年代以降、バンデューラ,A.による「社会的学習理論」の再定義づけが行われました。

バンデューラの理論により、学習者に直接強化がなされなくても、他者が強化されているのを観察するだけで、他者の行動が学習される「観察学習」「モデリング」の過程を指すようになりました。

これは「代理強化」とも呼ばれるものです。

バンデューラの社会的学習とは、観察学習またはモデリングとして使われるようになりました

バンデューラの社会的学習または観察学習=モデリング

となっている場合が多いです。

モデリングについてはこちら

ではここからは自己効力感の補足を解説していきます

自己効力感

ではバンデューラは自信をつけるためにどうしたら良いと言っているのでしょうか?

バンデューラは自己効力感(自信)を生み出す源は

①達成要因:過去自分が成功した経験

②代理経験:自分以外の上手く出来ている人をモデルとして観察すること

③言語的説得:自分に能力があることを言語的に説明されること。言語的励まし

④生理的情緒高揚:生理的な何らかの刺激によって気分が高揚されること

を経験することだと言っています。

つまり自己効力感が低くなっている相談者がいた場合、これらに着目して支援することを目的とします

カナダ人の心理学者アルバート・バンデューラという方はこのようなことを説きました。

自己効力感とは今までの経験からや身近な人の成功体験や人からの励ましや身体的な高揚で盛り上がるということですね

結果的にいてば私も自己効力感が高い人の方がアクティブに行動しているように感じます。

行動するからいろいろな経験をします。

その中で幾つかの成功体験を重ねていきます。(もちろん失敗体験もしますがそれは自己効力感とは関係ないとされています)

面白いですよね。失敗体験はあまり自己効力感と関係がないとされているのです。

失敗体験を重ねることを恐れるより成功体験を得ることが重要なのです

逆に言えばいくら失敗しても良いのです。

何もしなければ成功体験を得れることはありません。

もし少しでも成功する可能性があるのならバンバン挑戦することが重要なのです

結果成功体験を重ねることが重要なのです

多くの成功体験をすることが自信をつけることの方法だと言えるのかもしれません。

バンデューラのまとめ

バンデューラの自己効力感とは自信を持つと同義語である

学習者に直接強化がなされなくても、他者が強化されているのを観察するだけで、他者の行動が学習される「観察学習」「モデリング」という代理強化という考え方がある

この自信をより高めるためにバンヂューラは4つのやり方

・自分の成功体験

・身近な人の成功体験

・言葉による納得

・身体的高揚

多くの経験の中で成功体験を体験し、多くの方の話を聞きその中での成功体験の話を聞き、その理由を話し自分も興奮し納得できると自信がついていくる

ということなのかもしれませんね

講演会なので影響力のある方はこのことができているように感じます。

話を聞いているだけなのに、話を聞き終わった後に、自分にもできるのではないか?という考えが浮かんできます。

これも自信につながる一つの方法なのですね

では他に自信をつけるにはどうのような方法があるのでしょうか?

私もお仕事柄「自信がないです」と言われる方に多くであいます

確かに自信満々で物事に取り組めればそれにいうことはないのかも?しれません。

しかし、話を聞くと殆どの方は、自信がないことの理由は

「初めてやることだから」

なのです。初めてやることだから自信がない・・・

気持ちはわかるのですが・・・

それって普通のことなのではないでしょうか?

初めてやることに自信がないのは、

今回ここで述べたバンデューラ先生の自信をつける4つのパターンにどれも当てはまっていないのです

むしろやったことがないのに自信満々ならそれは失敗のリスクが高まるのではないでしょうか?

よくよく考えると自信がないと自分が思う目的があるとするならば

より成功率をあげたいからではないでしょうか?

自信がないことによって

自信がないことで何度も確認する
自信がないことで何度も練習する
自信がないことで何度も人の意見を聞く

そう自信がないからこそ実は行動が促されるのです。

しかし多くの諸先輩がたを見ていると自信満々でやっているように見えます。

でも意外と練習していたり、場数を踏んでいたりするからできるのではないしょうか?

それでも気になるのでしたなら

本人に聞いてみると良いと思います。

「最初は緊張しませんでしたか?」

ほとんど皆さん「緊張するよ」とお答えになると思います。

ここで問題なのは自信がなくても成功する方法です。

その方法の一つがバンデューラのいう「モデリング」という手法になるのです。

それは成功者の真似をするという考え方です。

少しでも興味がある方は覗いてみてください

ABOUTこの記事をかいた人

運営者:高木鉄平 1978年生まれ。26歳から事業を起こし累計で30億円以上売り上げた実績を持っている。 2010年よりコーチングやカウンセリングを主体とした人材育成を各種企業団体で行っている。育成人数は述べ5000人以上!詳しいプロフィール「高木鉄平」をクリック