ハロー効果
ハロー効果とはどのようなものなのでしょうか?
ここではハロー効果の意味や具体例を挙げておきます。
ハロー効果の意味
何かの評価を行う場合、人だったり、物だったり、出来事だったりします。
ある特定の事態や特徴が頭に強烈に入ってしまい正しい公平な評価ができずに歪められた評価を下してしまう現象のことをいいます。
別名として「光背効果」「後光効果」とも呼ばれています。
また心理学や今では考課などで使われる心理的効果の一つです。他には「中央化傾向」「寛大傾向」「論理的誤差」「厳格化傾向」などなど多くの人事考課の考課でのミスの心理的要因の1つでもあります。
ハロー効果の具体例
ハロー効果の具体的な例を幾つか挙げておきますね
話したこともない看護婦に一目惚れしてしまう。性格が優しいに違いない
高学歴の新入社員に優秀だと決めてつけてしまう。
服装や髪型がだらしない人が著名な芸術家と聞いてそれがオシャレと思ってしまう
無口な男性をつまらない男だなと思っていたら医者だと聞いて深く考え込んでいるのだと思い込む
などなどです。
アメリカの著名な心理学者「シンガー」はある実験を行いました。
その実験とはまずは40人の大学教授に192人の女子学生の写真を見せ、外見的な魅力を(女性的な魅力を感じるかどうかなど)調査しました。
すると、魅力があると評価された学生たちは、学業成績も他の学生と比べて良かったのです。
つまり、美人という外見的特徴が、えこひいきとも思える「ハロー効果」を引き起こしていたのです。(まあ一概には言えないですが・・・)
ただし、上で紹介したのはポジィティブ・ハロー効果と呼ばれるプラスの印象を与えるものです。
ハロー効果には諸刃の剣になってしまい、一つの強烈な印象が(印象のよしわるしは関係ない)悪影響を与えることもあります。
これを
ネガティブハロー考課
と言います。まあどちらにしても知らず知らず私たちが普段からこの影響を受けていると言われています。