危機介入とは?意味や解説

キャリアコンサルとの危機介入

そもそも危機介入とは一体どのようなものなのでしょうか?

調べてみるとこんな感じになります

危機介入(crisis intervention)

危機介入状態に陥り情緒的不安定にあるクライエントに対して、心のバランスを回復させることを目的とする心理的援助法

まあもう少しわかりやすく説明すると

危機状態に陥ったクライエントに対して行われる、短期の問題解決的な介入のことを指します。

ここではあくまでも危機状態に陥ったクライエントを危機状態前に戻すことが目的です。

ですからカウンセリングなどでクライエントの心理の奥深くまで問題を探し出して解消していくような施術的な意味まではこれには含まれません。

あくまでも危機状態を脱することを目的にして行われるものです

キャリアコンサルタントの詳しい解説はこちらです

キャリアコンサルタントとは?役割や特徴

危機介入の手順

危機介入では、クライエントを受容しつつ、ラポール(信頼関係)を作り危機に関係する事柄を話していきます。

危機状態に至った経緯や現状、そしてこの先にむけての対処方法を具体的に考えていくことが手順になります。

過去に同じようなことがあり、そこから立ち直った経験があればそれを参照に色々と手を考え、経験がない場合などはそのクライエントが利用できる資源がないか?頼れる人がいないか?などを一緒に考えていく。

キャリアコンサルは面接室にとどまらず、関係者とも会ったり、クライエントとの間の調整役を行うことも必要

危機介入は、あくまでも失った均衡の回復が第一の目的であり、クラインと本人の個人的課題やパーソナリティ構造を変えることが目的であるわけではない。

危機を脱した後も心理的援助が必要な場合には、カウンセリングをする必要もある。

危機介入にあたっての注意点

アクシデントに遭遇した人たちのみが危機介入の対象者と考えない。他人から見ると小さな出来事だったとしても、本人にとっては危機になり得ることもある

2014年度労災が認められた人の心の病のきっかけ

①悲惨な自己や災害の体験や目撃
②嫌がらせ、いじめ、暴行
③著しい長時間労働

メンタルヘルス制度は整えでも機能不全に陥らないよう、現場での危機意識を持ちながら、キャリアコンサルタントは、直接クライエント本人にあったり、本人の了承のもと管理監督者の意見を聞いたり、産業保健スタッフにも相談したりしながら、情報収集し、共有化をはかり危機介入に積極的な対応が求められる

危機介入の手順

危機介入の具体的手順は以下の通りです。

①査定
②危機を生じさせた出来事は何か?
③クライエント自身はどう見ているか?
④周囲のサポート体制はどうか?
⑤本人の問題解決能力はどの程度か?
⑥自傷他害の危険はないか?

などを確認し、危機状態を具体的に明確にします。

次に、介入計画を立てます。
これは、査定と並行して行われます。
本人の持つ能力や特性を尊重し、周囲の援助体制を考慮して援助方法を考えていきます。
介入方針を示し、クライエント自身が取り組むよう働きかけ、介入を継続していきます。
危機前の状態に回復したことを確認できたら終結となります。

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ABOUTこの記事をかいた人

運営者:高木鉄平 1978年生まれ。26歳から事業を起こし累計で30億円以上売り上げた実績を持っている。 2010年よりコーチングやカウンセリングを主体とした人材育成を各種企業団体で行っている。育成人数は述べ5000人以上!詳しいプロフィール「高木鉄平」をクリック