キャリアコンサルタントに期待される環境への働きかけ
相談者の職場環境の問題の解決手段は限られる。主に以下のような手段がある
・転職や職場の異動願いなどにより職場を変える
・仕事に対する意識を変えてその職場になれる
・今以上のスキルや知識を高めて上司からの信頼を得られるようにする
・管理者や経営者に要望を伝え、改善を依頼する
キャリアコンサルタントは相談者の現状打破を支援
・企業や職場の実態を把握
・企業や職場の改善を促す
相談者対応にとどまらない意義
・同僚、現在及び将来の働く人に有意義なように考える。
企業に対して
「人を生かす経営・組織運営」の普及、実践の支援。社員の能力を最大限に伸ばし、生かして業績向上
・働く人たちが自分の能力を十分に発揮しやすい環境づくり
・個人の成長を重視した職場づくりや育成制度作り
・社内でのキャリア選択がしやすい制度作り
・個人のキャリア形成に必要な情報の提供や教育、相談といった制度作り
「人を生かす経営・組織運営」のもとでは、ハラスメントや過重労働などの問題は起こりにくい。
ダイバーシティの重要性がここでも問われる
教育機関に関して
教育機関に対して
早期離職者の問題への対応
学生時代に「社会で働くこと」の実態を知る機会を増やしていく
・インターンシップ
・個別企業の職場と仕事紹介講演など
「仕事を通じて社会に貢献できる事」を教育機関で教えて欲しい
仕事の価値を認識できる能力
教員も対象に普及へ
カリキュラムの編成にも活用
企業・教育機関への働きかけの課題
ここで企業や教育機関への働きかけの課題となるものがある。
それはコストがどうしてかかるという事で会う。
時間的コスト、金額的コストなどさまざまなコストがこの働きかけを行うにあたって企業や教育機関は負担をしなくてはいけなくなる。
大企業ではここらのコストを負担する能力があるので良いが、中小企業ではこのコスト負担を極力嫌がる傾向がある
ゆえにわかってはいるがコストをかけるのは厳しい
と思っているところが多い。ですから企業や教育機関の行動は鈍い。
では一体どうしたら良いのでしょうか?
さまざまな方法はあるとは思いますが・・・
企業でしたなら国の助成金などを使ってやるという選択肢もある。
教育機関では、企業で働いた経験がそもそもない方も多く説得力にかけることもある。社会経験のある方を積極的に採用していくという方法もある。
やはりここで必要になってくる考え方が「ダイバーシティ」という概念になるのかもしれない。
ではそもそもキャリアコンサルタントとはどのような役割をする必要があるのでしょうか?
キャリアコンサルタントの詳しい解説はこちらです