ドナルド・E・スーパーって心理学では結構すごい人

ドナルド・E・スーパー(Donald E.Super)とは?

今日はスーパーについて解説していきます。

このドナルド・E・スーパーはもともとは大学の学者さんです。

しかし驚くことに大学では心理学の先生ではなく「経営」の先生だったのです。

経営の先生だったからなのか?ドナルド・E・スーパーは独自の理論を打ち立てました。

それが「キャリア発達理論」というものです。

これはエリギンズバーグの職業選択理論やハビガーストの生涯発達理論の影響を色濃く受けています。

ではスーパーの「キャリア発達理論」とはどのようなものなのでしょうか?

キャリアと職業指導の定義

D.E.スーパーは個人のキャリア(career)を次のように定義しました

人々が生涯にわたって追求し、社会的に占めている地位・業務・職務の系列

キャリアを一時期の職業活動だけに限定しせずに一人の人生の生き方や人間関係、社会的役割にまで拡張して定義しました。

この定義から「キャリア発達理論」が始まります。

キャリア発達理論は様々あります。代表的な例だけでも8人ほどいます。

パーソンズ

ホランド

エリクソン

キンズバーグ

スーパー

シャイン

ブリッジス

シュロツバーグ

クランボルツ

など様々な方が様々な観点からキャリア理論を提唱されています。

ここではスーパーの理論を説明していきます。

スーパーは、キャリアを大きく2つの視点でとらえました。

1つ目は、「ライフステージ」と言われるものです。

ライフステージとは?

これは私たちの人生をで5つの段階に分けることで理解しやすした理論です。

その5つとは

成長段階・探索段階・確立段階・維持段階・下降段階

です。

段階ではそれぞれ特定の課題があり、それらを直面することでより成長を促されるということです。

詳細は次のような感じです。

成長段階 0~15歳 自分がどういう人間であるかということを知る。職業的世界に対する積極的な態度を養い、また働くことについての意味を深める
探索段階 16~25歳 職業についての希望を形作り、実践を始める。実践を通じて、現在の職業が自分の生涯にわたるものになるかどうかを考える
確立段階 26~45歳 職業への方向付けを確定し、その職業での自己の確立を図る
維持段階 46~65歳 達成した地位やその有利性を保持する
下降段階 60歳以降 諸活動の減退、退職、セカンドライフを楽しむ

2つ目は、「ライフロール」です。

ライフロールとは?

私たちは、人生の中でさまざまな役割(ロール)を持っています。

働く人であり、子(親との関係で)であり、親(自分の子との関係)であり、配偶者(結婚相手との関係)でありと、複数の役割を並行して持ちながら生きています。

自分は、いまどんなライフステージにいるのか、またどんなライフロールを持っているのかを考えるのは、これからのキャリアを設計するに当たって大変役に立ちます。

また自分の人生において役割を事前に理解することで今後自分の課題を前もって準備することができるようになります。

もちろん完全に当てはまるという人ばかりではないでしょうが、あらかじめ課題がわかっているということは対策や準備もできるので、それによって大難を小難に変えることはできるかもしれません。

ライフロールは全部で8つの段階があるとスーパーは言っています。

①子ども
→言葉通り子供です。親との関係で成り立ちます。
②学生
→小学校から大学生や専門学校生など学ぶことを中心に生活している人です。
③職業人
→アルバイトや仕事など業務に従事して生産活動をしている人です。
④配偶者
→家庭を持ち、夫や妻という役割も持つ人です。
⑤家庭人
→親から独立した人の役割です。独身者など
⑥親
→子供を持つことでなる役割です。
⑦余暇を楽しむ人
→自分の余暇を楽しむ人です。旅行やスポーツなどのレジャーを楽しむ人です。
⑧市民
→社会の構成員としての役割です。

このようにどの役割かを担って生活しているという考え方です。

人によって1つの人もいれば複数の役割を持つ方もいます。

まとめ

スーパー先生は大事なことは2つ

一つはライフステージ:人の人生は5つの段階に分けることができる理論

それぞれの年齢に比例して①成長段階、②探索段階、③確立段階、④維持段階、⑤下降段階の5つの段階に分けることができるということです。

もう一つはライフロール:人は人生の中でさまざまな役割(ロール)を持っているという理論

他の人の理論が気になる方はこちらをクリック

ABOUTこの記事をかいた人

運営者:高木鉄平 1978年生まれ。26歳から事業を起こし累計で30億円以上売り上げた実績を持っている。 2010年よりコーチングやカウンセリングを主体とした人材育成を各種企業団体で行っている。育成人数は述べ5000人以上!詳しいプロフィール「高木鉄平」をクリック