生涯発達理論ユング,エリクソン,レビンソン,スーパー4人の違い

生涯発達の4人の理論(ユング/エリクソン/レビンソン/スーパー)

発達障害の理論を構築した主な理論は4つになります。その一人一人を説明していきます。一人目はユング、2人目はエリクソン、3人目はレビンソン、最後がスーパーとなっています。今日はこちらの説明をしていきます

この4人は代表的な生涯発達理論の4人の先生です。

それぞれの違いを見ていきましょう

ユングのライフサイクル論

まずは1人目かなり有名な心理学者ユングの登場です。

カール・グスタフ・ユング(Carl Gustav Jung)は、スイスの精神科・心理学者。深層心理について研究し、分析心理学(通称・ユング心理学)を創始した人なんですね〜

ユング先生は、人の一生を1日の太陽の信仰になぞらえ、40歳を人生の正午と呼び、人生を日の出から日没までの4つの時期に分けました。

その4つとは少年期、成人前期、中年、老人の4つです。

まあ40歳が人生の正午というのは現代でおいてはピンときますね

ユングのライフサイクル論ユングは、ある時期と時期の間には転換期と呼ぶ「危機」がある言っています。

人生の危機の中で人生の午前から午後への移行期である中年期の転換期を人生最大の危機と考えました。

俗にいう男性の厄年などがここに当たる場合が多いような気がします

まさに今の私の年でございます。

この時期には職業選択、家族の悩み、キャリア、老いなど様々な変化が起きだす時期でもあります。

人生の午後における課題は、人生の前半で排除してきた自己を見つめ、それを自己の中に取り入れることであると考えました。(個性化のプロセス)

ユング個人の詳細はついてはこちら↓

ユングって何もの?心理学においてのユング

生涯発達理論で2人目の先生はエリクソン先生です。

エリクソンの心理社会的発達論

エリク・ホーンブルガー・エリクソン(Erik Homburger Erikson、)は、アメリカの精神分析家で発達心理学者です。

詳細はこちらに載せております↓

エリクソンの詳細は→こちら

エリクソンが有名な先生なのは

実はもう一つの提唱した方が有名です。

それは「アイデンティティ」の概念です。

有名な「アイデンティティ」このエリクソンが提唱してたんですね〜

エリクソンはアイデンティティ(自我同一性)の概念を提唱しました

アイデンティティとは、時を越えて自己が同一である、連続であるという主観的な感覚であり、人生全般以下変わる課題として捉えた

アイデンティティを基軸として8段階からなる個体発達文化の次式を示した

その8つの段階とは、乳児期、幼児初期、幼児期、学童期、青年期、成人初期、壮年期、老年期です。

エリクソンの個体発達文化の図式アイデンティティの確立と拡散

青年期では「自分は何者か」「自分の目指す道は何か」「自分の存在意義はなにか」という自分を社会の中に位置づけることが重要なテーマとなる

前の学童期では、他人の考えや行動などを受け入れ、その人のように振る舞ったりしてきた(同一化)

青年期では、現実社会の中で特定の役割や価値観を体得し、「本当の自分」を選択して自己定義してゆく(アイデンティティの確立)

青年期に、アイデンティティが確立されないと、自分自身のあるべき姿がわからなくなったり、意識的に選択しようとする自己と現実の自己との間に矛盾や葛藤が生じて、アイデンティティの拡散、混乱に陥りやすくなる

レビンソンのライフサイクル論

レビンソンはユングの流れを汲み、成人期の発達をライフサイクルの四季になぞらえ、4つの発達期を得て進んでいくとし、各発達期の間には、過渡期が存在すると考えた

過渡期は通常4ないし5年をかけて、それまでの生活の基本パターン(生活構造)を根本から見直し修正しなければならない時期を示し、発達期をつなぐ役割を果たす

この生活構造を根本的から見直すことがあるというのはなかなか手強いものになりますね

それぞれ4つの発達期はつぎのとおりです

4つの発達期

児童期と青年期(0〜22歳)
成人前期(17〜45歳)
中年期(40〜65歳)
老年期(60歳以降)
32レビンソンは成人の発達が生活構造の安定期と過渡期とが交互に現れ進んでいくと考え、そのどちらも発達課題があると考えた

安定期の発達課題は、幾つかの重要な選択を行い、それを中心に生活構造を築き、その中で自分の目標と価値観を追求することです

過渡期の発達課題は、それまでの生活構造を見直し、自己及び外界を変えるさまざまな可能性を模索し、次の安定期に備えて新しい生活構造の基盤となる重要な選択を行うことです。

まあどちらにしても課題があるという考えは私も共感を覚えます。

最後の1人がスーパーになります。

スーパーのキャリア理論

キャリア発達は、職業的自己概念を発達、実現していくプロセスと考え、職業的発達段階論を提唱した

各段階では達成すべき課題がある

課題を達成すれば次の段階の課題達成の基礎を築くが、課題に取り組むことを放棄した場合は、後の段階での課題達成を困難にする。

キャリア発達は、段階上の直線的な変化だけでなく、移行期では成長・再探索・再確立といったミニサイクルをえて、らせん状に発達していくと考えた

成長段階(誕生から14歳)の課題

どのように人なのかについて考えを発達させる。仕事世界への嗜好性や働く意味の理解を発達させる

探索段階(15から24歳)の課題

職業的好みを実行に移す。現実的な自己概念を発達、より多くの機会についていっそう学ぶ

確立段階(25から44歳)の課題

希望する仕事をする機会を見つけ、他者とか関わり、職業的地位の安定を築く

維持段階(45から64歳)の課題

自らの限界を受容する。働き続ける上での新たな問題を明らかにし、本質的な行動に焦点をあてる。獲得した地位や利益を保持する

解放段階(65歳以降)の課題

職業以外の役割を開発する。よい退職時点を探す。常々やりたかったことをする。労働時間を減らす。

このような理論を説いたのがスーパーと言われた方です。

ドナルド・E・スーパーってすごい人だった

まとめ

生涯発達理論の代表的な先生は

・ユング
・エリクソン
・レビンソン
・スーパー

の4人になります。

それぞれ深く学んでいけばいくほど大きな発見がありますので

興味がある方は深く学ばれてみてください。

総評

まあいろいろな方がいるわけですが・・・

結局誰の意見が正しいとか正しくないとかではなく、

どれが自分がピンときたのか?

という点でより深く学んでも良いのではないでしょうか?

私的には私自身がちょうど40歳でありますので

なかなかユングの「人生の正午」というお話は身にしみます。

今までやってきたことも大切ですし、今後どうなりたいのかも大切です。

節目の年に書籍を出版できたことはまさによかったかな?

と思っています。

本の中にも書いていますが・・・

結局は自分がどのように過ごしていきたいのか?

どの時点でそれを決めるのか?

ということなのかもしれません。

そして40歳という年齢がそれを決めるリミットと多くの人が感じる

ということなのかな?

と私自身は感じます。

まだまだ可能性もあり、なんでもできそうな気もするけど・・・

体力の衰えを感じ始めるときでもあります。

未来を明るく感じているが・・・

心配もしている・・・

今のままでいければ・・・

と考えているが果たしてそれができるのか・

などなど多くの不安と興奮がやってきているのが

40歳という節目の年なのかもしれません。

もちろんこの40歳というのは大まかにということですので

全ての人に当てはまるものではありません

ただおおよそその年代年代に応じた悩みというものがあり

それを体系立てたということであるとご理解ください。

 

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運営者:高木鉄平 1978年生まれ。26歳から事業を起こし累計で30億円以上売り上げた実績を持っている。 2010年よりコーチングやカウンセリングを主体とした人材育成を各種企業団体で行っている。育成人数は述べ5000人以上!詳しいプロフィール「高木鉄平」をクリック