コーチングやNLPの手法に
バックトラッキング
という手法があります。
今日は「バックトラッキング」の意味や使い方を解説していきます。
バックトラッキングとは
バックトラッキングとはそもそもどのようなものなのでしょうか?
いろいろな意見があるとは思いますが敢えてここで定義するとするならば
バックトラッキング
相手の言葉や感情から「キーワード」をつかみ、相手に伝え返すことによって信頼関係を築く方法
と定義することができます。
対人コミュニケーションで一番必要なことは相手との「信頼関係」です。
ですから気づきを促すのも、行動に促すのも基本この「信頼関係」ができていなければ意味をなしません。
このバックトラッキングはこの「信頼関係」を築く方法の1つなのです。
では具体的にどのようなものがバックトラッキングなのでしょうか?
バックトラッキングの具体例
ではここではバックトラッキングを使った場合とそうで無い場合を比較していきましょう
通常の会話の場合
相談者:「息子のことでちょっと悩みがあるんだけど・・・、ちょっと時間あったりするかな?」
あなた:「大丈夫だよ。なに? どうしたの?」
バックトラッキングした場合
相談者:「息子のことでちょっと悩みがあるんだけど・・・、ちょっと時間あったりするかな?」
あなた:「息子さんのことで悩みがあるんだね。時間は大丈夫だよ。何、どうしたの?」
となります。
この2つのパターンをどう思いますか?
バックトラッキングをした場合の方がちゃんと聞いてくれているんだと思う方が多いと思います。
普段の会話ではこのバックトラッキングを多用すればちょいと話の展開が遅くなってしまいますが・・・
深刻な悩みや相談であればあるほどこのバックトラッキングは生きています。
というのは相談者が何かを話すたびに、話を聞いてもらえているのだろうか?と不安がよぎっているからです。
相談内容が深刻であればあるほどこの「不安」は強いと言われています。
ですから対人支援においては相談者に安心感や肯定感などを伝え続けながら相談を受ける必要があります。
そう!大事なのでは伝え続けるということです。
ですからバックトラッキングは一度すれば大丈夫というものではなく、その都度行う必要があるものとなっています。
その都度バックトラッキングを使うことによって相談者に
「あなたを大事に思っています」
「あなたを理解しようとしています」
「あなたを知りたいと思っています」
といたメッセージを相手の無意識に伝えることができるのです。
では具体的な相談内容からバックトラッキングを説明していきます。
具体的なバックトラッキングの使用例
とこのような展開になるかもしれません。
この例でいえばバックトラッキングを少し多めに入れています。
相手の言葉を出来るだけキーワードを変えず同じ意味になるように繰り返すのです。
まとめ
●バックトラッキングは信頼関係を築く手法の1つ
●会話の中で何度もする必要がある
●あなたを大事に思っていますと伝えるための手法