ストレスコーピングとは?意味や解説
ストレスコーピングとは一体どのようなものなのでしょうか?
「ストレスコーピング」とは、仕事や人間関係など様々なでストレスを感じたとき、ストレスをマネジメントしようとする考え方です。
実際に現代社会では様々なストレスを抱えやすい状況だと言われています。
仕事のこと、家族のこと、金銭問題などなどストレスを抱えていない人の方が珍しいと言われるくらいです。
ストレスを上手に対応することが私たちに求められています。
ストレスコーピングというのはこのストレスの対処の方法などのことをさします。
では実際にストレスコーピングはどんなかたが提唱されてのでしょうか?
ストレスコーピングの提唱者
ストレスコーピングは「リチャード・S・ラザルス」が提唱した考え方です。
リチャード・S・ラザルスはストレスを改善するためには次のことが必要だと言っています
・ストレス因子をストレスであると認知的に評価すること
・そのストレスに対処すること
・その結果を見届ける
・適切な情報を収集する能力
・より良い対処の仕方を生み出すため、
・問題の所在を明らかにする状況分析能力
・様々な対処の方法を選び、実践する能力 など
まあ色々やり方はあると言っていますが、簡単にいうとストレスの原因を考えたり、考え方を変えることによってストレスを解消していきましょうということです。
このストレスへの対処方法として主に2つの方法がありますよ〜と言っています。
ストレスコーピングの2つの解決方法
1つは問題解決中心の「問題焦点型」
2つ目は感情中心の「情動焦点型」
の2つです。
ストレスコーピングの考え方①問題焦点型
問題焦点型の行動は、ストレッサーそのものを解決すべき課題と評価し、直接働きかけて問題を明確にしたり、改善したりするものです。
ストレスの原因や問題に焦点を当ててそれを改善していきましょうという考え方です
しかし実際は、自分の考えや意見を相手に伝えようと努力してもその時や状況が意見を伝えることを許さなかったり、仮に伝えられたとしても本意が伝わらなかったり、思うように事態が好転しなかったりするケースが、現実には少なくありません。そうなるとかえってイライラが募り、ストレスを悪化させることに。それが問題焦点型の欠点です。
実際の例とするならばこんな感じです。
ウマの合わない上司がおり、いつもいつも小さなことを指摘されます。小さなこととしても指摘を無視することはできずイライラする
このような感じの時にどうするのか?ということです。問題焦点型の場合は、問題に焦点を当てる必要がありますので、問題を考えると・・・
上司が問題だという考えが成り立ちます。上司がいなくなるようにパワハラで訴えるとか上司の上司にとりなしてもらうというやり方か
もしくは指摘される自分が問題だと捉え、小さなことをしっかりやっていくのか?
どちらかの対応になると思います。自分の問題だと捉えられれば対応できるのですが、上司の問題だと思えばイライラが止まらずよりストレスを溜めてしまうという感じになります。
ここでの問題は「小さいこと」これが何かのか?によって大きな違いが出てきてしまうのです。
小さいことが自分でできることや対応可能なものなら良いのですが、そうでない場合は問題焦点型ばかりで対応すると、対応することが難しい場合もあり、よりストレスを溜めてしまいます。
このような場合はもしかしたらもう1つの情動焦点型の方がよりうまくいくかもしれません。
では情動焦点型とはどのようなものなのでしょうか?
ストレスコーピングの考え方②情動焦点型
もう一つの情動焦点型は直面する問題を「それほど大したことではない」あるいは「いまはどうすることもできないな〜」と事実を受けとめて、原因となるストレッサーよりも、むしろそれに対する感情的な反応をコントロールしようとするのが「情動焦点型」です。
簡単にいうとストレスの原因を
「よくよく考えたら大したことないな?」
「もしかしたらこれは自分のためになるかも?」
「悩む必要なんかそもそもなかったな?」
などと感情にフォーカスを当ててそのストレスの原因から受ける感情をコントロールしましょうね〜という考え方です。
どちらが良い悪いということはなく、その場その場で自分で選択できることが望ましいと言われています。
実際に先ほどの例をとって解説していきますね
ウマの合わない上司がおり、いつもいつも小さなことを指摘されます。小さなこととしても指摘を無視することはできずイライラする
情動焦点型は認知を変えるということが主の目的になります。
簡単に言えば同じ指摘でも
ウマの合わない上司→尊敬している上司
小さなこと→とても大切なこと
指摘→アドバイス
無視することができない→対応を任せられた
このように考え方が変化してもイライラするのか?ということです。
「尊敬している上司がとても大切なことをアドバイスして、対応を任せてくれた」
さてこの場合、イライラするでしょうか?多くの方はこのような場合イライラはさほどしないと思われます。
この認知を変えて感情をコントロールしようという考え方が情動焦点型です。
ストレスコーピングのまとめ
ストレスコーピングとは、ストレスを上手に対応して解消しようとする考え方
提唱者はリチャード・S・ラザルス
対象の方法は2つ「問題焦点型」もしくは「情動焦点型」です。
個人的な見解として・・・
私個人的には「情動焦点型」が対応としては良いかな?と思います。
実際に面談しておりますが、問題焦点型では様々な事情が絡み合っており、1人の力だけで解決することが困難な場合が多いように思います。
そもそも困難でなければ自分ですでに解消しているでしょうし・・・
ですのでストレスが溜まっているな〜と思った時は「情動焦点型」で対応していく方がベターだと思っております。
しかし情動焦点型が全ての場合うまくいくのか?というと難しい場合も多々あります。
上司が部下のことを嫌いと思っている場合や辞めても構わないぐらいに思ってい場合などはちょっと対象が難しいと感じています。
その際は一度問題焦点型に戻ってまずは自己を守ることを第一に考えた場合どうされますか?と聞いております。
現代においてストレスと無縁に過ごすことは難しいように思いますが、大事なのは「ストレス」をどのように発散できるのか?だと私は思っておりますので、上手な自分なりのストレス発散方法を見つけることをオススメしております。
ちなみに酒を飲んで愚痴るのは脳の仕組み上逆効果になりますからオススメはしませんよ〜
では実際により楽しく働くためにはどうした良いのでしょうか?
まずは自分が何を求めているのかを知ることだとお伝えしております。
自分が何を求めているのかわからない方はこちらの記事へ
また