働き盛りが減っている!
いや〜びっくりな情報が入ってきましたね
今日のニュースの一つなのですがなんと働き盛りの男性の就労者の減少が続いているというのです。
(ここでいう働き盛りとは男性の年齢で25〜44歳までの方を指します)
えっ!どういうこと?
景気も減速していると言われながら踏ん張っているし、株価も堅調とまではいかないけど一時期の悪い時期に比べて幾分マシ・・・
アベノミクスという言葉も聞きなれてきているのに・・・
どうして?
と思いになった方が多いと思います。
おいおい「1億総活躍社会」って掛け声まであったのに・・・
ではどうしてこのように男性の就労者の減少が続いているのでしょうか?
失業率が悪い時代ならいざ知らず今の日本の失業率は今3%前半です。
数字だけ見ると好景気です
それなのに働き盛りの男性が減っているってどういうこと?
実は働き盛りの男性が減っている原因一つは
長期の失業状態から抜け出せないことなのです。
この年代の男性の長期失業者はバブルが崩壊した時の水準の5倍になっているというデータすらあります。
(長期失業者とは離職後に1年以上の長期にわたって失業状態にある失業者のこと。長期間失業している人)
日本全体の長期失業者数
1990年代 約6万人(バブル崩壊後)
2014年 31万人
なんと実は今の長期失業者に限って言えば、現在はバブル期より5倍も多いのです。
そのうちの大部分が働き盛りの男性という事実があります。
どうして?失業率は3%なのにそんなに長期失業者が増えたの?
好景気なのに?
そう景気は悪くないのです。
その証拠に日本全体的に見てみればむしろ就業者数は増加しているのです。
でも長期失業者、特に働き盛りの男性が大幅に失業者として増えているのが現状です。
全体で就業者数が増えている理由は、女性の就業者数が増加傾向になっているからです。
ただそうはいってもまだまだ女性の社会進出はなお厳しい状態が続いています。
というのは非正規社員やパート タイムの従事者が圧倒的に女性が多いからです。
男性の正規職員・従業員の割合 77.8%
女性の正規社員・従業員の割合 44.4%
女性は正規社員以外の方が就労数は多いの実情なのですね。
日本銀行のレポートでは次のように言っています。
男性の25~44歳までの失業者数の増加について
2014年時点で31万人と 90年代初めの6万人に比べて5倍となった背景について、製造業からサービス業にシフトする中での「需給のミスマッチ」を挙げている。
そう!需給のミスマッチなのです。
では需給のミスマッチとはどのような意味なのでしょうか?
需給のミスマッチとは?
需給のミスマッチとは?
企業が求める労働者の属性と,失業者の属性が異なるため,労働力需給の質的不適合が起こることをいう。この場合,未充足求人と失業者が併存することになる。年齢間,地域間,職種間,産業間でミスマッチが見られる。
という言葉の定義になります。
また大和総研のレポートでは次のようにも書いています
「労働市場から消えた25~44歳男性」と題したリポートを4月に発表した大和総研の研究員は、
「研修やトレーニングなどのプログラムがなく、いっ たん機会を逃すと就業が難しい。日本の労働市場の悪循環だ」
と指摘しています。
労働力調査(同)では製造業に従事する就業者は1025万人と10年前の1170万人に比べて減少した一方で、医療や福祉などの就業者は約270万人増加 した。内閣府が昨年12月に発表した資料によると製造業や建設業などの第2次産業のGDP構成比(名目)は24.9%、サービス業などを含む第3次産業は 74.0%となっている。
働き盛りの男性が実は一番長期失業者になりやすいという現実・・・
いや〜時代の変化を感じてしまいますね・・・