カリギュラ効果とは?意味や効果

カリギュラ効果とは?意味や効果

今日は心理学の効果の1つ「カリギュラム効果」の説明していきます。

カギュラ効果」とはどのようなものかと言いますと・・・

禁止されるとかえってその行為をやってみたくなるという心理効果です。

簡単に言うと

ダメと言われれば言われるほどしたくなってしまう

という心理効果です。

例えばここからは進入禁止とかスタッフのみとか書いてあると

ついついその先に何があるのか気になったりしませんか?

ちょっと気になるのでのぞいてみたいな〜と思ったりしてしまいます。

実際に覗く覗かないのはモラルの問題や法律的な問題もあるので難しいですが・・・

ちょっと気になりますよね〜

ダメと言われたらついつい気になってしまうことをカリギュラ効果といいます

ではどのような実験があったのかを説明していきます。

カリギュラ効果の名前の由来

カリギュラ効果の名前の由来は、

「カリギュラム」という映画が由来です。

1980年代の公開された映画であまりその当時暴力的なシーンが多くて

公開禁止になってしまいました。

そうなると人は不思議でよりその映画を見るために多くの人公開されている地域に

わざわざ見に行くようになった

ということから「カリギュラ効果」という名前になったのです。

ではどのような実験が行われたのでしょうか?

カリギュラ効果の実際の実験とは?

では実際に行われた実験です。

アメリカで行われたテレビ番組の実験です。

街中でこれから先は絶対に覗かないでください

という張り紙を貼りました

その後通行人の行動を調べました

その結果多くの人が覗いてしまったという結果です。

人はどうして禁止行為をしたくなってしまうのでしょうか?

人のニーズには様々なものがあります。

私たちのコーチングではシックスヒューマンニーズという説明をしています。

シックスヒューマンニーズの詳細はこちら→

このニーズからの観点で紐解いていきましょう

私たちは「不安定」というニーズがあります。

この不安定のニーズは簡単に言うと

ワクワクドキドキが大好きです。

禁止されていることをすると・・・

人はどうしようものなくワクワクする場合が多いのです。

しかしそれには前提があり、自分が安全な環境の中にいると感じることが必要なのです。

自分が安全であるという環境下もしくは心理状態の時によりワクワクに惹かれてしまうのです。

ですので安全安心の環境下でない場合や心理的に安心していない状態はこのカリギュラム効果は発揮されません。

例えば同じ実験を戦地や貧しい地域で行なった場合どうでしょうか?

おそらく命の危険を何らか感じで「覗く」という行為をしなかったと考えられます。

またそんな心理的な余裕がなく、興味すら沸かないかもしれません。

カリギュラム効果はあくまでも「安全な環境下にいる」と感じることが大前提になるのです。

ではどうしてワクワクドキドキを感じたくなるのか?

という点ですが・・・

もし日常同じ行為の繰り返しばかりだったりしたらどうでしょうか?

毎日安全だとわかっていても同じ食事、同じ職場、同じ仕事・・・

そう私たちは刺激を求めてしまうのです。

この刺激を求めてしまう理由としてはいろいろありますが・・・

私は生物としての進化の過程や多様化するように私たちの脳のプログラミングなのではと感じています。

ではどうしてそのような脳のプログラムになっているのか?というと

私たちの生物の根幹的な目的は「拡がる」という目的だからです。

この件から考えると同じ行動ばかりしていても広がりはありません。

あくまでも「拡がる」というのが種の目的とされています。

しかし安全ではない場合は拡がるよりも「残る」ことに主な目的になってしまいます。

この「残る」ことが高い確率で得られるとわかったなら本来の目的の「拡がる」になるのです。

大事なことなので言葉を変えて再度お伝えしますと

安全な環境下でない場合だと広がるためにもまず自分自身を守る必要がありますから

そこまで好奇心は刺激されませんが、安全だと思われる環境下では

よりこの広がるために「ワクワクやドキドキ」感を得たいと思ってしまうのです。

本当に相反するニーズがありますから私たちの頭は常に混乱しやすくなっているのですね

では具体的にはどのようなものがカリギュラム効果となるのでしょうか?

ここでは具体的な例を元にカリギュラム効果を解説していきます

カリギュラ効果具体例

まずいけどもう一杯!

まずいとわかっているけど、もう一杯と言われるとそれがどんな飲み物なのか?興味が湧いてしまいます。

このカリギュラム効果を上手に使った例が「青汁」のCMでしたね

ダメだとわかっていてもついつい興味を持ってしまい・・・

「どんだけまずいのだろうか?」

などと思ってしまい、記憶に定着し、繰り返し聞くとことでつい行動してしまう

という上手なカリギュラム効果の例としてよく挙げられます。

興味のない人は見ないでください

これもカリギュラム効果の例になりますが・・・

興味のない人はそもそも見ないにも関わらずあえていうことによって行動を促す手法です。

興味はないんだけど・・・

ついつい先が気になってクリックしてしまったなどみなさん覚えがないですか?

友達には教えないでください

これもカリギュラム効果の例です。

いやいやよほど良いものではない限り、友達に教えないよ〜

と思っていても・・・

教えないでください→そんなに良いものかな?

などと考えてクリックしてしまった

などなどカリギュラム効果を変則ではありますが、よく現在は使われています。

特に読まれたいメルマガなどに多用されている印象ですね

カリギュラ効果まとめ

カリギュラム効果とは心理効果の1つである

カリギュラム効果は映画から名前から由来

まだまだ新しい実験効果

あくまでも安全な環境下もしくは安全であると感じている心理状態の時に禁止されていることやダメと言われることにしたくなってしまう。という効果ですので切羽詰まっている時などにはあまり効果はありませんので〜

キャリギュラ効果個人的見解

私的にはいつも思うのですが・・・

紙に書いてある場合と実際に発言で言われた場合を一緒に考えるのはどうなのかな?という思いがありますね

と言いますので、人の言葉は常に真実を伝えているとは限らないからです。

「絶対に来ないで、もう別れるから〜」

と女性に言われたとしても、言葉の通りに捉える人もいれば、照れ隠しで言っているのか?とそもそも勘ぐってしまいます。

人の発言での実験は少し訝しげを持ってしまいます。

しかし実際に紙とか書いてあってもそれを素直に聞くひともいれば、興味本位でよりしたくなる人もいるわけですよ〜

カリギュラ効果は、絶対的なものではなく、本当に最後の最後の一押しのような印象を受けますし、実際にそうなんでしょう

この「最後の一押し」を軽く考えるか?それとも重要だと考えるかも人によって違いますからね・・・

ただマーケティングなどではよく使われる手法になりますね

 

ABOUTこの記事をかいた人

運営者:高木鉄平 1978年生まれ。26歳から事業を起こし累計で30億円以上売り上げた実績を持っている。 2010年よりコーチングやカウンセリングを主体とした人材育成を各種企業団体で行っている。育成人数は述べ5000人以上!詳しいプロフィール「高木鉄平」をクリック