アサーショントレーニングとは?実際の例や方法

アサーショントレーニングとは?実際の例や方法

アサーションとは「より良い人間関係を作るためにする表現技法」またはコミュニケーションスキルの一つのことです。

もう少しかたく書くと「アサーション」とは「自分の権利のために立ち上がり、同時に相手の権利も考慮する自己表現」と定義されています。

自分の意見も伝えながら、相手の意見も尊重する

そんな意味で考えてもらって良いと思います。

近い言葉としてフランクリンコビー氏の「7つの習慣」での

Win-Win

に近い感覚ではないでしょうか?

ではこのアサーションの基本的な考え方を幾つか書いて行きます

アサーションの基本的な拠り所として、自己表現の権利という考え方があります

これを「アサーションの権利」と言います

アサーショントレーニングの「アサーションの権利」とは?

この権利の考え方は、

「人は思ったことを伝えてよい」

という考え方です。当然お互いに伝えたいことを伝えなければ分かり合うことはできま せん。

この考え方を否定しようとする人はいないと思います。

この権利の特性としては、

「人は思ったことを伝えてよい」

という権利を自分も相手も持っているという点です。

自分の考え方を伝えれば思いが必ずしも通るわけではありませんが、伝えない限り何も始まりはしないし、目的を達成することもできないのです。

ポイントとしては相手もこのアサーションする権利を持っていることを忘れないことです。

この権利は誰もが生まれ持っている権利と考えられています。

ではこのアサーションの人との接する時に大切なことであるということはわかりましたが、私たちも人間ですので相手によって常に同じ態度ということはなかなかできないものです。

では私たちは対人関係でどのようなパターンがあるのでしょうか?

大きく3つのパターンがありますのでその説明を書いていきます。

アサーショントレーニングの対人関係の3つのパターン

アサーショントレーニングのアサーティブ:相互尊重「私はOK、あなたもOK」

自分の意見、気持ちを上手にその場で率直に主張する。

主張すると同時に、相手の主張を聴く態度をとっている状態になっている

意見の対立とお互いの意見への歩み寄りを適時行う。

率直性、柔軟性、積極的、協力的が特徴としてある

アサーショントレーニングのアグレッシブ:自己優先「私はOK、あなたはOKではない」

他人を犠牲にしてまでも自分を主張する(攻撃的な自己表現)。

相手の存在や気持ちに無意識・無頓着である。

会議の場などではグイグイと意見を通そうとするタイプや遜ったり、下手に出ながら結局自分の思い通りに相手を動かそうとするタイプなどがある。

他人に対して否定的で、操作的、支配的である。

アサーショントレーニングのノン・アサーティブ:他者優先「私はOKでない、あなたはOK」

いつも相手を優先し、自分の意見や気持ちを表現しない(非主張的な自己表現

自分の意見や気持ちを我慢して相手に合わせる。

俗に言う優しくて都合がいい人と呼ばれる人たち

自分が相手の意見を尊重することから相手からの承認を期待する。

ただし承認が得られないと恨んだり、人づき合いを避けるようになる。

自己否定的、依存的、他人任せ、服従的である。

というように全部で対人関係は3つに分けることができる。

もう一つ実は「自分もダメで、相手もダメ」という破壊的なパターンもあるのだが、多くの理性的な場合これを選択することはないと考えられている。アサーションの3つのパターンとしてはimg_01このような図で表すことができます

ではどのようにアサーショントレーニングはしていくのでしょうか?

これは実際に経験してみるのが一番しっくりくるのではないでしょうか?

アサーショントレーニングのやり方

ロールプレイをするのが良いでしょう
登場人物を3人作り、各3人を演じてもらいます。
それぞれの役を自分でしてもらいそこでの気づきを促してくという形になるのではないでしょうか?
●アサーションを体験するために、ロールプレイをすることを説明する。
●ロールプレイの役割を説明する。
●自己主張役は,アサーティブに主張する。
●相手役は,簡単に妥協しないようにする。しかし,最後は妥協する。
●観察役2人は,時間を計り,自己主張役のプレイを観察する。
●ロールプレイの進め方を説明する。
●出だしはシナリオの会話で始め,後は自分なりに進める。
このような感じですると多くの気づきが得れるのではないでしょうか?
ぜひ試してみてください
追記
最近このアサーショントレーニングのことを聞かれる機会が増えてきました
私の5000人以上のビジネスマンを面談してきた私の見解を補足しておきます。
アサーショントレーニングをする必要性は多くの企業であると思っています。
一番は部下の方の多くが
「これを伝えたら上司が怒るのでは?」
と思っていることがまあ絶対に怒る場合は別として・・・
なんとなくそうじゃないかな?と思っている場合はほぼ当たらず上司は怒らない場合が多いです。
うそだ〜と思う方も多いと思いますが・・・
絶対に怒る案件は別として・・・
微妙な案件は実は怒るのはタイミングと言い方の方に問題があります。
しかし私たちは過去の経験則から学びをえますから、タイミングや言い方が問題だとは思わず・・・
「内容がまずかったのだ」
と認識しまうのです。その結果余計なことを言わない方が良いだろう〜となり
これが社内に蔓延すると「事なかれ主義」が蔓延してしまうのです。
そう!実は多くの場合は「思い込み」なのです。
しかしこの思い込みというのは厄介でなかなか外れません。
また外れたと思っても・・・
同じようなシーンや場面に陥ると・・・
多分大丈夫とは思うけど・・・
とまあ行動しない方を洗濯してしまいます。
これは良い悪いという感覚ではなく、人間として生物として過去の痛みから学ぶ学習するというプロセスを取っているに過ぎないのです。
ですから頭でわかっていても思い込みが外れにくいのです。
「研修したのに・・・」
となるのですが・・・
1回の研修でわかることは「頭でわかる」ことで、実際に経験しないとこの思い込みが解けないのです
思い込みの例で言えば食べ物の好き嫌いなどまさにそうなのではないでしょうか?
うちの奥様は椎茸が嫌いなのですが・・・
不思議なことに他のきのこ類、エリンギやしめじ、エノキなどは大好きなのです。
ただ椎茸に美味しくないという思い込みがあり、嫌いだったのです。
奥様に
「いやいや椎茸が嫌いになったのは子供の頃でしょ?味覚はその年齢で必要なものを得るために変化するよ?」
と言ったところで、食べるのでしょうか?
みなさんご存知の通り食べません。
そうこの「思い込み」を外すには「頭だけの理解では足りないのです」
ではどうするが良いのでしょうか?
方法は簡単です。
「めちゃくちゃうまい椎茸を食べてもらう」
ということです。これで思い込みは一発で外れます。
頭でわかることでちょっとの勇気が出ますが、何もしなければこのちょっとの勇気ぐらいだと思い込みには勝てないのです。
ちょっと椎茸の話が長くなってしまいましたがなにをお伝えしたいのか?
というとアサーショントレーニングを受けただけではこのちょっとの勇気をえたぐらいにしかならないのです。
やはり経験をして、その思い込みごと更新する必要があるのです。
上記で説明したアサーショントレーニング
●アサーションを体験するために、ロールプレイをすることを説明する。
●ロールプレイの役割を説明する。
●自己主張役は,アサーティブに主張する。
●相手役は,簡単に妥協しないようにする。しかし,最後は妥協する。
●観察役2人は,時間を計り,自己主張役のプレイを観察する。
●ロールプレイの進め方を説明する。
●出だしはシナリオの会話で始め,後は自分なりに進める。
このトレーニングはとても有益ですが・・・
これだけに頼るのではなく、日常どのような関係性を作っていくのか?を意識して行動することの方がよっぽど重要ですので〜
補足させていただきました。
では相手とより関係性を深くするためにはどうしたら良いのでしょうか?
そのヒントをこちらに載せております

ABOUTこの記事をかいた人

運営者:高木鉄平 1978年生まれ。26歳から事業を起こし累計で30億円以上売り上げた実績を持っている。 2010年よりコーチングやカウンセリングを主体とした人材育成を各種企業団体で行っている。育成人数は述べ5000人以上!詳しいプロフィール「高木鉄平」をクリック