一般化とは?意味や使い方
私たちは多くの場合、相手に情報を伝えようとするときにそのまま全てを伝えているわけではありません。
多くの情報の中で自分が必要と思った情報だけを相手に伝えようとしています。
このことを別の言葉で説明すると
意図しているしていないにかかわらず情報のうち何らかは情報を削除編集して伝えているということになります。
それが「一般化」「歪曲」「省略」と言われるものです。
今日は「一般化」について説明していきます。
この「一般化」とはコーチングやNLPで学ぶメタモデルの一種になります。
メタモデルは主に3つあり、「一般化」「歪曲」「省略」とあります。
では「一般化」どのようなものなのでしょうか?
端的に言うと
「一般化」とは「事実と解釈の違い」です。
コミュニケーション能力に富んでいる方はこの点をよく理解されています。
それが「一般化」と言われているものです。
ついつい日常の会話の中で、私たちは次のような言葉を使いませんか?
「普通は・・・・。」
「一般的には・・・。」
「みんなが・・・・。」
などと言っている場面はあったりしませんか?
これは、1つの事実を自分の基準で考えてしまい、その考えがすべての人が共通している認識のように感じる思考パターンでです。
これは世の中には様々な違いがあるにもかかわらず、全体的な観点でそれを断定するようなものと言えるかもしれません。
このようなコミュニケーションパターンを「一般化」と言います。
一般化をさらに細かく分けると3つに分けることができます。
「必要性の叙法助動詞」「可能性の叙法助動詞」「普遍的数量詞」
まあ何のことやら・・・
もう少しわかりやすく説明していきます。
必要性の叙法助動詞 とは無意識のうちに限界を定めてしまうものです。
例えば「170センチなければプロ野球選手になることはできないよね」
可能性の叙法助動詞とは~すべきだ、~すべきでない、と決めつけているものです。
例えば「夫婦になったなら離婚すべきでない」
普遍的数量詞 とは全て、絶対、いつも、決して~ないなど、すべての可能性を肯定するか、否定するかによって、例外を認めることがない場合などを指します。
例えば「絶対あの店長のやり方間違っている」
などなど一般化は情報を大きな枠で捉えてする場合が多いです。
このような場合、本人は至極当たり前のこととして下のような発言をします。
「170センチなければプロ野球選手になることはできない」
「夫婦になったなら離婚すべきでない」
「絶対あの店長のやり方間違っている」
しかしあなたがこの考えにすべて同意できれば問題ないのですが・・・
残念ながら当たり前のことと思っていなかった場合が困るのです・・・
ここに認識のズレが生じます。
ではこのような場合どうしたらよいのでしょうか?
もし仮に、相手の言葉を真っ向から否定したらどうなるでしょうか?
「絶対あの店長のやり方間違ってる」
「えっ!そうかな・・・間違っているとは思わないけど・・・」
「あなたは店長の味方をするのね(怒)」
このようなパターンになります。
ひどい時だとお互いの正しさがぶつかり大喧嘩になったりします。
ではどうしたらこの「一般化の罠」を抜けれるのでしょうか?
相手の話をじっくり聞くことは前提として私でしたなら次のように質問します
「絶対?」
「店長のどんなところが?」
「やり方ってどういうこと?」
などと質問することで相手は
「?」
となります。
まずはこの「?」を出すことで思考を中断させる必要があるのですね
「?」を出すことで
「私が言っていることは本当に正しいのか?」
と一度考えてもらう必要性があるのです。
一度この考えが浮かべば、冷静に話し合いができる準備ができたということになります。
このように私たちは良いも悪くも多くの場面でこの「一般化」をしています。
ぜひぜひ話すときに意識してみてくださいね
まとめ
●「一般化」とは「事実と解釈の違い」
●一般化は3種類ある。「必要性の叙法助動詞」「可能性の叙法助動詞」「普遍的数量詞」
●「一般化の罠」の対応するために相手に質問するスキルがいる